今年の「新語・流行語大賞」の行方は?

早いものです。ホント・・・もう、11月も半ば! 今年も終わりが近づいてしまいました。

めまぐるしく、あわただしく変化する社会の動きの中、この時期の毎年のお楽しみは、世相を様々な角度から反映させた言葉「ユーキャン新語・流行語大賞」の行方でしょうか。私はこのイベントが好きです。

これは「現代用語の基礎知識」(自由国民社刊)の読者アンケートによって候補語が挙げられ、その中から「トップ・テン」と「年間大賞」を決めるもので、1984年(昭59)に第1回が行われ、今年は第30回(通算)を迎えます。

候補語はまだ発表されていませんが、その前に主催者の「自由国民社」が、過去に受賞した言葉群の中から読者アンケートによるトップ・テンを選び、11月14日付新聞各紙に掲載されました。

1985年(昭60)の「キャバクラ」や1990年(平2)の「オヤジギャル」など、時代を経ても“永遠?”のものもありますが、1986年(昭61)のテレビCMで流された言葉「亭主元気で留守がいい」などは、さしずめ今は、留守はダメ、亭主元気で家事頼む、に変わっているかもしれませんし、社会の変化を背景とした家族のあり方の変わりようを感じます。

「亭主元気で留守がいい」という言葉が、主婦の間で挨拶代わりのように聞かれた1985年を振り返ってみると、日本のバブル景気は、この年に始まっています。

円高不況から日銀の内需拡大策が、思惑に反して人々の“財テク”を生み、狂乱の地価高騰などが勃発したのでした。

世相を反映させ社会性のある言葉を

この時代のサラリーマン家庭は、まさに「亭主元気で留守がいい」状態でした。働く男たちは“何でもできる!”と前を向いていたものの、浮かれる世の中に主婦層も目を積極的に外に向け始め、何やら存在感が薄くなった亭主たちを冷遇し始めたからです。崩壊してみれば、実体がなかったバブル景気は、やはり“泡だった”と、それぞれが痛感したことでしょう。

その後、激動の昭和は、1989年(昭64)1月7日、昭和天皇の逝去によって終わり、日本は平成新時代を迎えます。

そして・・・25年。今、働く男たちが、妻の出産のために「産休」を取ることは当たり前となり、それどころか、男の「育児休暇」さえも企業は認める時代に突入しています。

昨今、街を歩くと、胸に乳児を抱きながらベビーカーを押す男の姿を頻繁に見かけます。「イクメン」という言葉がつくられ、男の育児は当たり前の社会・・・場合によっては、妻の稼ぎのほうが多く、男が「主夫」に甘んじたり・・・いや、甘んじるのではなく、自ら進んで買って出たり、ですか? まさに「亭主元気で家事頼む」の世となっています。

さてさて、です。・・・では、今年を映し出す言葉は何でしょうか。

流行(はや)った言葉、世をにぎわせた言葉、をピックアップすることは、今年は簡単ですね。そうです。「やられたらやり返す」「倍返し」「じぇじぇじぇ~」「いつやるか? 今でしょ」「おもてなし」-などがすぐに出てきて、ノミネートされることは確かでしょう。

が、ひとつ注文があります。

例えば、昨年2012年の年間大賞に選ばれた、お笑いタレント・スギちゃんの「ワイルドだろぉ」は、どうにも社会性に欠け、何よりも世相を反映するまでに至らず、なぜ大賞に? の疑問が残ったものでした。

やはり、ここで選ばれる言葉群は、世相を反映させ、変化する社会にあって、それが皮肉であろうと何だろうとキラリと光る言葉であってほしいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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