賞金レースにも感動がほしい

残り2試合となった大詰めの国内女子プロゴルフ・ツアーで、横峯さくら(27=エプソン)が、09年以来4年ぶり2度目となる賞金女王に向けて最短距離に立ちました。

前週の「伊藤園レディース」(11月17日最終日、千葉・長南町=グレートアイランド倶楽部)で優勝(今季4勝目)を飾り、賞金レースの首位に立っていた森田理香子を抜いて待望のトップに立ったのです。

JLPGAツアーの今季賞金ランク・ベスト5(11月19日現在)を挙げると①横峯さくら(獲得賞金1億1900万7638円)②森田理香子(同1億731万5049円)③吉田弓美子(同8540万4900円)④佐伯三貴(同8310万2496円)⑤テレサ・ルー(同7932万3600円)-となっています。

残り2試合は、今週の「大王製紙エリエール・レディース」(11月21日開幕、愛媛・エリエールGC松山=優勝賞金1800万円)と来週の「LPGAツアー選手権リコーカップ」(11月28日開幕、宮崎・宮崎CC=同2500万円)ですが、賞金レースは、横峯が優位に立ったとはいえ、まだまだ、展開次第では④佐伯までチャンスがあり、予断を許さない情勢となっています。

ところで、過去の賞金女王争いで記憶に残るものは? というと、やはりそれは1987年、外国人選手として初めてUSLPGAツアーの賞金女王に輝いた岡本綾子の快挙が真っ先に挙げられるでしょうか。

岡本は、そのシーズン、4勝を挙げ、賞金トップのB・キング(米国)に8351ドル(約121万0895円=当時)差の2位に詰め寄り、日本で行われるUSLPGA公式戦「マツダジャパンクラシック」(埼玉・飯能市=武蔵丘GC)に乗り込んできました。

最後の最後まで見応えのある展開を!

キングvs岡本の熾烈な戦いがシーズン大詰めまで続き、しかも、決着が日本に持ち込まれたことで、その年のこの大会は、大いに盛り上がりました。そして結果は、岡本が2位に入り、キングを逆転して賞金女王の座を獲得したのでした。

感動的なシーンは、試合終了後の18番グリーン回りで繰り広げられました。シーズン中は、互いにライバルだった選手たちが、岡本に駆け寄り、騎馬の上に乗せて走り回り、快挙を祝福したのです。

米国のツアーで賞金女王という“その年のツアーの顔”を初めて外国人選手に持っていかれ、米国人選手にとっては、心穏やかではいられない、悔しさが先立つ出来事だったでしょうが、その光景は、一人の日本人選手が異国に単身、乗り込んできて挑戦し続けた勇気を称えるものであり、また、仲間としての認知、を裏付けるものでした。

岡本自身は、それ以前の1985年シーズン半ばに腰痛のために戦線を離脱、翌86年シーズンから復帰していますが、そうした窮地を乗り越えての栄光というドラマチックなストーリーも背後にあり、いつまでも記憶に残る出来事となっています。

では、最近の国内女子ツアーでの賞金レースで記憶に残るものは? と問われると、あまり“これだ!”という鮮烈なものがありません。

偉業としては、00年から05年まで、6年連続して賞金女王の座を獲得した不動裕理が挙げられますが、競り合う面々がもうひとつ、という印象が残りました。ただ、03年にプロ転向した宮里藍の、04年から2シーズン続いた競り合いは、見応えがありましたが・・・。

そういう意味では、シーズンの成果を確認し合う賞金レースも、ドラマチックであってほしいものです。

横峯がこのまま、逃げ切ってしまうのか? 追い抜かれた森田も、まだチャンスを残す吉田も佐伯も、最後の最後まであきらめず、ファンの手に汗を握らせてほしいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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