注目されるビッグマッチへの前哨戦

プロボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳)が、5度目の防衛を達成した日(11月10日=東京・両国国技館)に一人の注目選手が10年10月以来、3年ぶりに日本のリングに姿を見せました。

そうです。あのローマン・ゴンザレス(26=ニカラグア)です。

現在、WBA世界ライトフライ級スーパー王者。その日、フライ級10回戦(ノンタイトル戦)に登場したゴンザレスは、相手のオスカル・ブランケット(メキシコ)を寄せつけず、2回27秒、レフェリーストップのTKO勝ちを収め、久々の日本で相変わらずの強さを見せつけてくれました。

前回の日本での試合-会場は今回と同じ両国国技館でした。

そのときのゴンザレスは、保持していたWBA世界ミニマム級王座を返上、WBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦に臨み2回KO勝利、2階級制覇を達成させました。

この試合でも持ち味の強打を炸裂させ、2回に相手のフランシスコ・ロサス(メキシコ)から3度のダウンを奪った光景は、いまだに目に焼きついています。

ゴンザレスは、ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)同様、日本の帝拳プロモーションとマネジメント契約を結んでいる選手です。そして・・帝拳ジム・本田明彦会長にとっては、強すぎて相手がいない、というのが最大の悩みとなっていました。

さて・・・そのゴンザレスが12年12月、WBA世界ライトフライ級スーパー王者に昇格し、空位となった正規王座を争ったのが井岡一翔(24=井岡)でした。

近づく点と点が線で結ばれる日

12年12月31日に行われたWBA世界ライトフライ級王座決定戦で井岡は、相手のホセ・ロドリゲス(メキシコ)を6回TKOに屠(ほふ)り、WBC世界ミニマム級王座に続き2階級制覇を達成しました。

それから1年。井岡は今年の大晦日、大阪・ボディメーカーコロシアムで同級王座の3度目の防衛戦を行うことが決まりました。

井岡が13戦13勝(9KO)の無敗王者なら、相手に決まった同級4位フェリックス・アルバラード(24=ニカラグア)も18戦18勝(15KO)の無敗挑戦者です。そして最大の注目は・・・そうです! ゴンザレスと同じ、ニカラグアからの刺客、井岡にとっては近い将来、必ず戦うことになるだろうゴンザレス戦の「前哨戦」と位置づけられる、大事な試合なのです。

大阪発のスポニチ本紙は、井岡ジムの会長であり父親でもある井岡一法会長の、困惑した? コメントを報じていました。

〈ホンマ、もっと“安全パイ”が欲しかったですよ。でも、本人が納得しないので・・・〉

会長として父親として、もっと楽に・・・の心情がにじみ出るコメントです。大一番が待ち受けることになるかもしれない来年への弾みをつけたい大晦日になぜ? こんな困難な相手と・・・といったところでしょう。

が、井岡にしてみれば、王者として戦う相手は常に上位ランカーと、の気概。「私、負けないので!」と“ファイターX”の自信がのぞかれて頼もしい限りです。そう、もう、どこかの誰かのように、ふた桁の下位ランカー相手に僅差判定勝負でただ、防衛を重ねればいい、という時代ではないのです。

井岡のライトフライ級での戦績は、王座奪取戦からV2戦までの3戦、すべてKO勝利というのもゴンザレスを刺激する材料でしょう。

そして・・・盟友のアルバラードをもKOで退けることになれば、ゴンザレス戦がグンと近づくことはいうまでもありません。

すでにWBAは、両陣営に対戦指令を出しており、この点と点がいつ、線で結ばれるのか、さらに3階級制覇の野望をも視野に入れ、まずは大晦日をクリアして良い新年を迎えられるか、となりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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