情けない日本勢の全滅

エ~ッ! 何やってんだよ! といった感じです。

何がって? そりゃもう、USPGAツアーの今季メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」(米ウィスコンシン州コーラー=ウィスリングストレーツ・コース)に出場した日本人5選手の全滅に対してですよ。

この出来事は・・・ああ、不甲斐ない、もう、情けない!

サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りを第3ラウンドの前に行った第3日(8月14日=日本時間同15日)に石川遼、池田勇太ら日本人5選手は全員オーパーパーで予選落ちしてしまいました。メジャーらしい難しいセッティングに強い風が吹くなど日本人選手は四苦八苦の様子でしたが、それは言い訳にならず、条件はすべての選手に同じことです。

15日(日本時間16日)の最終日、優勝はプレーオフでM・カイマー(25=ドイツ)がメジャー初優勝を飾りましたが、世界的には無名ながら欧州ツアーで活躍するドイツ人選手のビッグタイトル初戴冠を思うと、太刀打ちできなかった日本人選手の差はどこにあるのだろうか、とあらためて考えさせられてしまいます。

かつて、日本のプロ野球が米国のMLBに大きく遅れを取っていたころ、シーズンオフになるとしばしば開催された両国の親善大会で指摘されていたことは、パワー、スピード、テクニックとすべてにおいての差でした。いまでこそWBCでの躍進により、頭脳を駆使した日本の“ヤキュー”が脚光を浴びていますが、当時はヤキューは単なるヤキューで、パワー、スピード、テクニックに優れたベースボールとは根本的に違うもの、と下に見られていたものでした。

では、日本人が世界の一線で戦えるプロスポーツには何があるだろうか、という議論となり、そこで真っ先に挙げられたのがゴルフでした。ゴルフは「人対人」の競技ではなく、あくまで「コースと自然」を相手とするゲームだから・・・というのがその根拠で、ゴルフ関係者も多くが可能性に期待を懸けていました。

“枠外”に出たときの強さはあるか

実際、パワーではとてもかなわなかっただろう非力な樋口久子(現JLPGA会長)が、1977年の全米女子プロ選手権を制したことは、それを裏付けるものだっただろうし、大事なことは相手の強さとの比較ではなく、持てる技術と戦略を発揮し切る自分の強さにあることを物語っています。

1987年にUSLPGAツアーの賞金女王に輝いた岡本綾子も、常に「相手は人ではなくコースと自分自身」ということを口にしていたものでした。

男子ゴルフにしても、青木功や丸山茂樹ら米ツアー優勝経験者の後を受けて、心境著しい石川、池田らホープが日本のツアー界を引っ張ってどんどん続くべきなのですが、今回の出来事が象徴するように、今年は9人が参加した全英オープンで6人が予選落ちするなど、どうも元気がありません。

つきつめて何故? を考えると、それはベテランの藤田寛之(41)も指摘していましたが、日本ツアー界全体の問題、レベルの低下、に行き着いてしまいます。突出したゴルフ観の持ち主である石川に対して他の選手たちがあきらめてしまうこともおかしなことですし、プロ転向2年目の昨年、早くも賞金王の座を手にした石川でしたが、偉業は偉業として、それを阻止できなかった他のプロたちの不甲斐なさもまた、指摘できるところです。

要は日本ツアーの中だけに甘んじているのか、甘んじずにそれをバネとして世界をうかがうのか、という“志”の差があると思います。日本人ならではの技術、戦略性など高い評価があるのですから、世界のメジャーに飛び出して行くほどのトップたちは、自分を厳しく律して、志を高めてほしいものです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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