マンション暮らし考⑫

ポツリポツリと随時、書き続けて来たこのシリーズ(注=「マンション暮らし考」は「日常」のカテゴリに収めてあります)ですが、久々に今回、取り上げたのは、私の住むマンションが、この12月中旬、第1回の大規模修繕工事を終えた、という出来事があったからです。

2002年(平成14年)8月に竣工の、5階建て計53戸のこの中規模マンションは、今年8月で丸11年を迎え、大規模修繕工事に着手した9月は、12年目に入ったばかりのときでした。

たまたま2年前の2011年、私はそこに住む居住者(区分所有者)によって構成される管理組合の、輪番制による役員(5人=理事4、監事1)の“お役目”が回ってきて、なぜか、新役員間の互選によって決められる「理事長」の大役を仰せつかってしまいました。

だいたい2カ月に1度の開催を原則とする理事会では、管理会社の長期修繕計画表によると2年後の2013年度に第1回を行うことになっている大規模修繕工事に関する話が、次第に多くなってきていました。

管理会社の担当者の話は、要は今のままでは修繕費が不足しますよ、どうしますか、ということです。

当該マンションの修繕積立金は、入居時当初は当然、金額を低く設定しており、丸5年を経過した07年8月に最初の値上げがあり、今回、値上げを行うことになれば2回目となります。

が、簡単に値上げと言いますが、居住者の中には高齢者の方々も多く、2回目となれば“何かあるごとに値上げでは・・・”という不満の声が起きることも容易に予測されます。

何よりも管理会社の長期修繕計画表に記された第1回大規模修繕工事にかかる費用(予算)が、私の感覚では、どうにも“高すぎる”ように感じられ、竣工後10年そこそこの建物というのは、そんなに痛むものなのか、という疑問が頭から離れずにいました。

第1回の大規模修繕工事を終えて・・・

例えば車の点検などで、最も迷うのはバッテリーの交換時期ではないかと思います。ディーラーの担当者は、マニュアルに沿った交換を指示してきますが、乗り手の私には“まだ”の感触があり、次回の交換を希望すると、何とも言えません、持つかもしれないし、持たないかもしれない、という返事が返ってきます。

このテのことは、さまざまなところにあり、何かあったら困るでしょ、と言われ、言われたほうは、迷いながらもやはり、安全・安心を求めて不安のないほうに傾いていしまいます。

車のバッテリー程度ならまだ、早め早めの用心をしても済みますが、マンションの修繕にそれを持ち込まれては、簡単に“ハイ”とは言えません。

そのあたりは、専従で管理組合を運営しているわけではない私たちには分かりかねますが、そうした試行錯誤を経て定時総会では、消極的ながら、そうせざるを得ないのだろう、と修繕積立金の値上げを提案、受け入れられることになった、という経緯がありました。

大規模修繕工事は、今年9月上旬からスタートしましたが、その段取り(取り組み方)には、私が無知だったのかもしれませんが、実はビックリさせられました。

建物全体に足場を架け、メッシュシートで覆い(これが鬱陶しいのですが・・・)共用部の徹底的な(と私には思われました)補修が始まります。

ベランダに置いてあるものは全部どかし、網戸も取り外し、洗濯物を干す日の制限もあり、窓枠のシリング工事、高圧洗浄、塗装工事、防水工事・・・と次から次の、ここまでやるのか、という展開です。

そのうち、駐車場周辺の補修工事も始まり、車を約1カ月程度、一時的に付近の駐車場に振り分けて移動する出来事もありました。何台になりますか、駐車場の借り賃も発生したことでしょう。

この工事に向けて2度目の修繕積立金値上げを行った当事者として、私の胸中には複雑なものがなかなか取り除けずにいましたが、工事中、集合ポストの前で毎朝、顔を合わせる人たちとの挨拶がわりの会話では、これだけの工事になるとはネ、とか、顔を合わせればキチッと挨拶をしてくる気持ちのいい大勢の職人さんに対し、人件費だってネ~、などが聞かれ、安くて手抜きされるよりは・・・と、値上げもやむなしだったかな? とも思いました。

こうして不便な日々を強いられた約3カ月間が終わり、やっといつもの日常が戻って、新年も間近となりましたが、マンション暮らしに求められるもののうち、資産価値の維持にかかるウエートはやはり、少なくなく、修繕積立金のプールの仕方というのは、常に考えられていなければいけないものなのだなァ、とつくづく思った次第でした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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