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沖縄勢はなぜ強い?

真夏の甲子園を沸かせた全国高校野球選手権(8月21日最終日)は、沖縄・興南が春夏連覇達成で幕を閉じました。

神奈川県(藤沢市)在住の私自身は、33年ぶりに夏出場を果たした東海大相模の40年ぶりの頂点を期待しましたが、エース・一二三(ひふみ)慎太投手の悲壮的な連投疲れは明らかで、やはり、相手の興南が投打とも一枚上の横綱相撲、沖縄勢の夏の大会初制覇という快挙達成に拍手を送っていました。

こういうときは連鎖反応と言いますか、不思議に別分野でも沖縄勢の活躍があるものです。ゴルフでは沖縄出身の宮里藍がUSLPGAツアーの「セーフウエー・クラシック」(米オレゴン州=パンプキンリッジGC)で第1日、6バーディー(ボギーなし)を奪取して単独トップに立つ好スタートを切りました。日本時間8月22日の第2日も頑張り、通算11アンダーとスコアを伸ばし、単独首位の座をキープしています。

一方、国内女子ツアーでも「CATレディース」(神奈川・大箱根CC)の第2日、沖縄出身の諸見里しのぶが首位に3打差の位置につけ、最終日の逆転を視野に入れています。

スポーツ各分野で昨今、こうした沖縄出身勢の活躍を見るにつけ感じることは、やはり、沖縄社会独特の“子育て法”によるものなのだろうか、ということです。

大人たちの「子は宝」の認識

宮里藍ら3人の子供たちをプロゴルファーとして大成させた父親の優さんは、沖縄の社会全体に根付く「子は宝」という考えの元、愛情あふれる厳しさを持って育ててきました。沖縄社会の「子は宝」の考えは、宝だから子供を甘やかせる、という意味ではなく、農家に生まれた優さん自身が子供のころ、小学3年時には、早くも一家の働き手の一人として大人たちと対等の汗を流してきたように、貴重な労働力として欠かせないことによる「子は宝」としての認識です。

その認識・環境は、ときを経て今の時代になっても変わらず、例えば宮里藍同様にUSLPGAツアーで頑張る宮里美香の父親・隆さんが「美香を慕ってゴルフをしたいと私のところにやって来る子供たちは皆、自分の子供たちのようなものです」と言うように、周囲の大人たちの、自分の子供だけではなく、他人の子供をも含めた、愛情あふれる理解、そして一日も早く一人前の働き手(それが家業であってもスポーツであっても)になってほしいという願いが、ジュニア世代のしっかりとした成長を生み、その後の活躍に結びついているのかもしれません。

そうしたジュニア育成の仕組みとしては、例えばゴルフなら子供たちが金銭的に負担を少なく練習できるシステムを主要なゴルフ場がつくり上げて行きます。球拾いを条件に夕方からのラウンドを無料にするなどの配慮です。練習場の料金にしてもジュニアたちには割安で利用させたりしています。大人たちが子供たちのためにつくり上げた、こうした環境づくりは大きいでしょう。

沖縄は毎年8月を迎えると戦争悲劇が回顧されたり、また、このところは米軍基地の移転問題で揺れ動いたり、常に歴史的な重みを背負わされています。

が、野球にしろゴルフにしろ、スポーツを通した若い力の爆発は、本当に見ていてうれしいし、心から「よく頑張ったなァ」と拍手を送ってしまいます。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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