攻撃性と戦略性の差は?

2月を迎えて球春到来! プロ野球12球団が一斉にキャンプ・イン(2月1日)し沖縄、九州方面から春の足音が聞こえてくる季節となりました。

それより一足先にプロゴルフ界の球春は、USPGAツアーで松山英樹(21=LEXUS)と石川遼(22=CASIO)が、熱い戦いを繰り広げています。

今週の「フェニックス・オープン」(米アリゾナ州スコッツデール=TPCスコッツデール)は、第3日(2月1日=日本時間同2日)を終えて松山が通算12アンダー(3位)とスコアを伸ばし、通算15アンダーで首位に立つバッハ・ワトソン(米国)を逆転圏内にとらえる健闘を演じており、最終日が楽しみな展開となりました。

・・・が、なんで! と残念だったのは石川の予選落ちです。

前週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」(1月26日=日本時間同27日=最終日、米カリフォルニア州ラホヤ=トーリーパインズGC)で、左手親指付け根の痛みのために戦列を離れていた松山が復帰、ライバル合流の効果もあって石川は、優勝にあと一息の2打差7位の頑張りを見せました。

「こういう戦いを続けていれば・・・」と石川自身、確かな手応えをつかんだ一戦となったようですが、大事なことは、石川の言葉を借りるまでもなく、この好感触を続けることでしょう。そうした意味で今週の試合はどうだろうか、と注目していました。

石川の「フェニックス・オープン」出場に関しては、実は「ウエーティング」でした。つまり、シード権のランクが下位のため、ランク上位の優先権を持つ選手の欠場待ちの状態にあり、欠員が出たことによる出場決定は、スポニチ本紙の報道によると「開幕前日の29日午後8時ごろ(現地時間)の滑り込みだった」とのことでした。

遼クン、予選落ちはないだろ!

国内のツアーにも“待機”するケースはしばしばあり、それがなかなか決まらないと当該選手はイライラするものですが、しかし、そうした中、最終的な決定が出るまでは、出場に向けて前向きな姿勢を崩さないことがが大事だね、という声はよく聞いたものです。

石川の場合、直前に、それも前夜に出場が決定するという、精神的に万全ではなかっただろう状態で試合に臨んだわけですが、だから第1日、イーブンパーで65位(暫定=日没サスペンデッド)の大幅出遅れというのは納得できません。

結局、第2日も調子が上がらず、78を叩いて予選落ち、見守る側にオイオイ、それはないだろ! という結果となってしまいました。

何もゴルフに限らず、スポーツ各分野で頑張る選手たちに調子の良し悪しがあることは当たり前のことです。が、踏ん張らなければならないときというのは必ずあり、そこで崩れていては話になりません。米ツアー本格参戦2年目の幕を開けた石川にとって、良かった「ファーマーズ・・・」から「フェニックス・・・」へと続く好調の維持は、あるいは今季を占う大事な局面だったかもしれないのです。

せっかく、出場決定という幸運を得たのに・・・です。

松山の出現により、石川と松山は、日本のプロゴルフ界を背負う「竜虎」となり、石川はジャンボ尾崎型、松山は青木型、などと比較されます。

つまり、石川の攻撃性に対して松山の戦略性でしょうか。例えば松山には、振ればドライバーの飛距離にしても人後に落ちないものがありますが、目指したものからのズレを最小限に抑えるためにコントロールする能力が優れている、とよく言われ、それが安定感を生み、調子の波を小さなものに抑えている、という話も聞きました。

そういう話を聞くと、なるほど、石川との差はそのあたりにあり、松山のほうが一枚上か、とも思います。

が、この2人に望むことは、それぞれの持ち味を最大限に発揮して、米国を舞台に思う存分暴れまくってほしいということです。それが低迷する国内ツアーの活性化にもつながると思うからです。

予選落ちした石川は、優勝戦線にからんできた松山を、コンチクショウ! と心から悔しがってもらいたいものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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