新時代の構築を期待したい

国内プロゴルフ界は、いよいよ3月7日開幕の女子ツアー「ダイキンオーキッド・レディース」(沖縄・琉球GC)で2014年シーズンの幕を開けます。

今季の女子ツアーは、昨季より1試合増えて全37試合の戦い。賞金総額も総計32億5000万円となり、昨季より約9243万円の増。人気面での低迷を続ける男子ツアーが今季、昨季より1試合減の22試合(国内大会)と苦戦を強いられており、今季も女子ツアーは「繁栄が反映」されるシーズンとなりました。

女子選手たちには、そうした環境を当たり前と思わず、戦う場が十分に与えられていることに感謝しつつ、開幕戦から熱戦を展開させてもらいたいものですね。

森田理香子(24=リコー)が賞金女王となった昨年のシーズン、その激闘はまだ、記憶に鮮明です。横峯さくら(28=エプソン)との小差を競り合うマッチ・レースは、最終戦の「LPGAツアー選手権リコー杯」(宮崎・宮崎CC)まで続き、そこで森田が横峯の猛追をかわして初の女王の座を手にしました。

森田の23歳327日での戴冠(昨年12月1日時点)は、史上4番目の年少記録となりました。

こうした戦いの面白さは、横峯を“もうベテランの域”とは言いませんが「若手の勢いvsベテランの経験」につきます。

思い出すのは、不動裕理が00年から05年まで6年連続して賞金女王の座に君臨していたときの04年~05年でしょうか。

今の繁栄を生んだ宮里藍の戦い

03年秋にプロ転向を宣言した宮里藍が、国内ツアー本格参戦となった04年に年間5勝を挙げ、そのシーズン、最終戦の最終ホールまで不動との競り合いを展開させました。05年も同様の展開となり、結果はいずれも2位でしたが、不動の“絶対女王”に食いつく若手の勢いは、ファンを魅了し、宮里の出現こそが、それまで低迷を続けていた女子ツアーの復活、今の繁栄を生んだ、とされました。

ソチ冬季五輪などに見る感動は、選手たちが全力を出し切って戦う、無償の清々(すがすが)しさにありますが、プロの戦いというものは、見る側(観客)をどう楽しませるか、というところを重視した場合、例えばひとつの抗争的な構図があって、それを背景に競り合う図式が出来上がると、面白さを増します。

不動の時代であれは、頂点に不動がいて、それを追い落とすべく若手の台頭が活発化します。また一方、スキあらば! と不動を狙う中堅どころの面々も奮起します。この図式で三つ巴の戦いが繰り広げられると、優勝戦線にも一層、迫力が出てくるというものでしょう。

06年に不動の時代が終わり、同年から宮里も主戦場を米国に移すと国内ツアーの賞金女王は、1年ごとに変わり、日本人選手の連覇はなくなりました。

それだけ“群雄割拠”という見方も出来ますが、一方では“どんぐりの背比べ”になった、という厳しい声も聞いたものです。

今年の焦点は、森田が2年連続の賞金女王を成し遂げ、難関の2度目をクリアして森田新時代を築けるかどうか、にあるのではないかと思います。つまり、久々に見えてきた抗争の図式として、再び追う横峯や復活気配の大山志保、吉田弓美子、佐伯美貴ら中堅陣の充実、さらに打倒・森田を目指す比嘉真美、堀奈津子らの若手に勢いを感じます。

今季を占う開幕戦を、こうした視点でまず、楽しんでみようと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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