続・新時代の構築を期待したい

面白いですねェ。やはり、追い風の中にあるものは、選手たちをも生き生きとさせ、勢いを感じます。

JLPGAツアーの2014年開幕戦「ダイキンオーキッド・レディース」(3月9日最終日=沖縄・琉球GC)の大混戦です。

第2日終了時点で森田理香子(24=7年目)と笠りつ子(26=9年目)が通算5アンダーで首位に並び、2人を追うV圏内の3打差(通算2アンダー)までの11人は、三塚優子(29=8年目)、横峯さくら(28=11年目)、斉藤愛璃(24=3年目)、比嘉真美子(20=3年目)ら“新旧”が顔をそろえ、そこに李知姫、イ・ボミら韓国勢が加わりました。

3月6日のこの欄で私は、2014年の国内女子プロゴルフ・ツアー開幕に際して「新時代の構築を期待したい」と書き、シーズンの展開としては、ちょっとプロレス的なアングルではありますが、抗争の図式が描かれ、その中で新女王の森田が“新時代の旗手”となってほしい、とも書きました。

「ダイキンオーキッド・レディース」は、そうした視点で見ていましたが、開幕戦というものは各選手、それぞれに気合が入るものですね。JLPGAツアーは、昨季より1試合増(計37試合)の“追い風”にあることも影響し、誰が勝ってもおかしくない混戦状態が築かれ、ファンを楽しませる戦いを展開させてくれています。

メンタル・ゲームのゴルフは、長い間、多くの経験を積むことによってやっと強くなる、ということが当たり前でした。青木功や中嶋常幸の全盛時代は、それが普通で当然、キャリアを積んだ30代選手が充実期を迎えるというケースが多かったと思います。

若手がV争いに加わる理由

私は今でも、なぜ? と、いつも思ってしまうのですが、例えば昨今、男子プロの石川遼や松山英樹のようにプロ転向、即優勝、ということを平気にやってのけてしまうことに対して、です。

女子プロにも、そうしたことは共通項としてあります。今季で就任4年目を迎えたJLPGAの小林浩美会長が、スポニチ紙面でそのことに触れていました。

〈今の若い選手は、プロになってすぐに優勝しよう、という高い意識を持っている。すぐに結果を出したい、という意欲的な選手が増えた。同世代の選手が、プロになってすぐに勝てば、自分だって! というライバル意識を強くしている〉

もちろん、2~3年のキャリアでそういうことが出来るのは、プロ転向以前、層が厚いジュニア時代の激しい競り合いで心身が鍛えられていたり、プロ転向後も、協会が実施する下部ツアーで経験を積むことなどを無視することはできないでしょう。

注目株の比嘉にしてもアマ時代、日本女子アマを2連覇するなどの経験を積んでいるのです。

そして・・・かつては遠かった“世界”が今は、皆が手の届く距離にあることの、いずれは、というモチベーションの高さでょうか。

JLPGAツアーの“群雄割拠”状態は、そうしたことが背景となっていると思いますが、注目しなければならないのは、今季の開幕戦の優勝争いの中心に昨季、初の賞金女王に輝いた森田が早くも加わっていることでしょう。

何ごとも難しいのは「2度目」です。プロボクシング界では世界王座奪取より初防衛戦のほうが難しい、と言われますが、それは、ひとたび頂点に立てば、その瞬間から世界中の標的にされて研究され尽くされること、その重圧とどう戦うか、が厚い壁となるからです。

プロゴルフのツアーは、年間を通した長丁場の戦いの中で結果が求められるものですが、それでも、序盤戦の出来・不出来は、シーズンを占う意味でも、ないがしろには出来ないでしょう。

今年の森田に求められるものは、06年以降、達成させられていない、日本人選手の賞金女王連覇を成し遂げ“森田新時代”を築くことなのです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR