答えは「リングの中」で出そう!

プロボクシングのWBO世界バンタム級王者・亀田和毅(22=亀田)がこのほど、自らの修行の地でもあるメキシコに向けて旅立ったことが報じられました。

JBC(日本ボクシング・コミッション)の処分により、亀田3兄弟は今、活動停止処分を受けた亀田ジムの所属選手として国内では試合が出来ない状態にあります。

亀田和は昨年8月、フィリピンのセブで同級王座を奪取し、その後、同年12月に初防衛に成功していますが、来るべき指名試合(同級1位ブンルアン・ソーシンユー=タイ=戦)を見据え、じっとしているだけでは王座剥奪を余儀なくされることもあり、海外に活路を求める行動に出た、といえるでしょうか。

スポニチ本紙によると亀田和は、出発(3月12日)の際に「目標は世界に認められるチャンピオンになること」と話したそうですが、亀田和のこの決意は、胸中複雑ながら、正解でしょう。

つまるところ、こうしたトラブル、例えそれがリング外の出来事であっても、選手たちはすべて“リングの中で答えを出す”ことが最良と思うからです。

騒動の発端は、いまさら振り返ることもないと思いますが、昨年12月3日(大阪・ボディメーカーコロシアム)に行われたIBF世界スーパーフライ級王者・亀田大毅(25=亀田)vsWBA世界同級王者リボリオ・ソリス(31=ベネズエラ)の王座統一戦にありました。

亀田3兄弟は海外で強くなればいい!

試合前の計量でソリスが減量を失敗、体重オーバーで保持するWBA王座を剥奪されました。

ソリスの王座が剥奪された段階(試合前日の12月2日)のルール会議で、試合の形に関しては予定通り、両団体の王座統一戦とすること、また、結果に関しては、亀田大が①勝利=統一王者②引き分け=IBF王座の防衛、WBA王座は空位③敗北=IBFとWBAの両王座とも空位-と確認されました。

これはまったく問題のない措置でした。

が、亀田大が1-2の小差判定負けを喫し、その結果を受けてIBFが、同団体のルールにある、こうした事態が起きた場合、王者は勝敗に関わらず王座を保持することもあり得る、という項目を“試合後”に持ち出したことにより大混乱となってしまいました。

今回のJBCと亀田ジム側の“リング下の争い”は「負けても防衛」を知らされていた亀田ジム側が、それを知らなかったJBCに対し「確認を怠ったのではないか」と反論的に批判したことで亀裂を深めてしまっています。

たびたび問題を起こす亀田ジムに対しJBCは、事実上の国内追放処分を下し、亀田ジム側のいかなる反論も受け付けない! と態度を硬化させました。

IBFのいいかげんさ(後に謝罪しましたが・・・)にもあきれますが、私を含めてファンの方々も思うだろうことは、亀田ジム側の、煮え切れなさ、ではないでしょうか。

たとえルールで「負けても防衛」などということが決められていたとしても、戦った王者自身が「それはおかしい」とするべきで、さっさと王座を下りて海外でもどこでも王座決定戦に臨み、文句があるなら、そこで堂々と答えを出せばいいだけのことです。

つまり、選手がするべきは「リングの中での決着」しかないのです。

亀田3兄弟の中でまず、末弟の亀田和が動き始めました。が、トラブルの当事者である次兄の亀田大はまだ、動きません。

他の日本人世界王者たちが、強い挑戦者を相手に身を削って戦い、ボクシング新時代を築こうとしている昨今、なぜ亀田ジムにたびたび、こうしたトラブルが起きてファンを失望させてしまうのか、それが残念でなりません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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