「マスターズ」へ・・・孤軍奮闘!

まさに孤軍奮闘! これは“誰のため”でもない、自分の、自分による、自分のためのチャレンジ! という感じがします。

USPGAツアーの今季メジャー第1戦「マスターズ」(4月10日開幕、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)を目前に控えた石川遼(22=CASIO)の、ネバーギブアップ! の戦いです。

通算8アンダーで8位に食い込んだ「アーノルド・パーマー招待」(3月23日=日本時間同24日=最終日、米フロリダ州オーランド=ベイヒル&ロッジ)を終えて「マスターズ」まで残り2試合です。

「マスターズ」の出場資格を持たない石川は、次戦の「バレロテキサスオープン」(米テキサス州=TPCサンアントニオ)と「マスターズ」前週の「シェル・ヒューストンオープン」(米テキサス州=レッドストーンGC)で世界ランクを50位以内(現在77位)に上げるか、優勝するか、となり、現状では、6年連続となる夢舞台への可能性が遠のいた、と見ざるを得なくなりました。

ゴルフの祭典「マスターズ」は、ゴルファーにとって特別の舞台であるようです。

青木功や中嶋常幸が全盛時代、常連だった2人はそれぞれ、この舞台に臨む内面を謙虚に語ったものでした。

青木は〈毎年、ここに来るだびに一年間、自分が成長したかしないか、をこのコースは試してくるんだよな〉と言いました。

ロマンチストの中嶋は〈すべてをリセットした白紙のキャンバスに今年はどんな絵を描けるか、色を塗れるか〉と言って1番ティーグラウンドを後にしたものでした。

“球聖”と呼ばれたボビー・ジョーンズが現役引退後の1932年、友人の実業家クリフォード・ロバーツと共同で造成、設計をアリスター・マッケンジー博士が受け持ったこのコースは、世界の名手たちの挑戦をはねのけて悔しがらせ、次こそは! と意欲をかきたてる格別の舞台であるようです。

だから、2年ぶり3度目の「マスターズ」出場となる松山英樹にしても、出場権獲得のためにガムシャラになる石川にしても、誰のためでもない! 自分のために「マスターズ」出場は、絶対に逃せない気持ちなのでしょう。

昨年大会、やはり正規の出場資格を持たずに苦戦を続けていた石川が、特別招待枠で主催者から招待されました。この特別招待枠は、例えば日本ツアーの賞金王などが対象となって招待されるものですが、石川の特別招待は、異例ともいえる3度目でもあり、海外メディアからの批判はなきにしもあらず、の状況でした。

こうしたものへの答えは、試合で出すしかありません。まず意地の予選突破を果たした石川は最終日、5度目の「マスターズ」で初となる60台(68)をマーク。特別招待してくれたマスターズ委員会に感謝の意を表していました。

あるいは今年も・・・となるかもしれません。

なにしろ、青木や中嶋の時代は、本当に出場が難しかった「マスターズ」も近年は、アマチュア時代の松山や14歳の中学生・関天朗(中国)ら「アジア・パシフィック・アマチュア選手権」の優勝者が出場出来るなど、アマチュアの道も開かれるようになっているのです。

その意味では“開かれたマスターズ”で石川の招待などは、アジア圏のゴルフの活性化、を意図したものも感じられます。

あるいは今年も・・・となったとき、石川はどう対応するか。今回は難しい判断を迫られそうですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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