“2人目”の栄光を勝ち取る日は?
4月の声を聞くと、米ゴルフ界は男女とも、今シーズン第1弾となるメジャーを誰が制するか、の話題となります。
女子のUSLPGAツアーは、4月3日(日本時間4月4日)開幕の「クラフト・ナビスコ選手権」(米カリフォルニア州ランチョミラージュ=ミッションヒルズCC)が、男子のUSPGAツアーは翌週4月10日(日本時間同)開幕の「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)が、それぞれ熱戦の幕を開け、2週連続してゴルフ・ファンのハートを熱くするからです。
さて・・・「マスターズ」より一足先に開幕する“女性版マスターズ”の「クラフト・ナビスコ選手権」に出場する今年の日本人選手の可能性はどうでしょうか。
前週の「起亜クラシック」(3月30日=日本時間同31日最終日、米カリフォルニア州カールスバッド=アビアラGC)では、上原彩子(30=モスフードサービス)が優勝争いに絡んだものの、結果は崩れて25位で終戦。宮里藍(28=サントリー)は24位。野村敏京(21=フリー)は39位でした。
まあ、表向きの順位はそれぞれ、可もなし不可もなし、といったところでしょうが、スポニチ本紙の報道では、悔しさをメジャーにぶつけたい上原、パットが上向いた宮里と各選手、好感触を残してミッションヒルズに臨めることを伝えていました。
ところでUSLPGAツアーのメジャー競技第1弾となる「クラフト・ナビスコ選手権」が“女性版マスターズ”と呼ばれるのは、1972年の第1回大会から、ずっとミッションヒルズCCを会場としていることによるものです。
37年のときを経て今・・・
従って例えば、フェードボールを持ち球とする丸山茂樹がかつて、ドローボールでの攻略が欠かせない「マスターズ」のオーガスタ・ナショナルGCを苦手としたように、岡本綾子も「クラフト・ナビスコ選手権」(岡本の時代は「ナビスコ・ダイナ・ショア」の名称でした)では、5位(1987年)があったものの、概してこのコースを苦手としていました。
そういえば、賞金女王を続けていたときの不動裕理も、ここでは好成績を残せないようでした。
岡本は、自著「メモリアル・グリーン」の中でメジャーについてこう記述しています。
〈世界最高の舞台であるメジャーは、プレーヤーすべてが全力を挙げて挑んでくる激しい“戦場”です。生半可な気持ちで戦うことは出来ませんし、ささいなミスも許されません。普段と変わらないトーナメントの一つだと思おうとしても出来ない、ただならぬ空気が張り詰め、何か息苦しい感じがする。それが“メジャー独特のムード”なのです〉
岡本がメジャー制覇に最も近づいたのは、1987年の「全米女子オープン」だったでしょうか。
このとき岡本は、同スコアで並んだ岡本を含む3選手と最終日の翌日に行われた18ホールのプレーオフに臨み、2打差で涙を飲んでいます。
現JLPGA相談役の樋口久子氏が、全米女子プロ選手権を制したのは1977年のことでした。
それから37年-。
岡本や宮里藍らが挑んでは手が届かなかったメジャー制覇の栄光を、日本人選手が勝ち取る日は、果たして来るのでしょうか。
今年こそ、池に飛び込むのは藍ちゃんか! と願いながら、大会を楽しみたいと思います。
女子のUSLPGAツアーは、4月3日(日本時間4月4日)開幕の「クラフト・ナビスコ選手権」(米カリフォルニア州ランチョミラージュ=ミッションヒルズCC)が、男子のUSPGAツアーは翌週4月10日(日本時間同)開幕の「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)が、それぞれ熱戦の幕を開け、2週連続してゴルフ・ファンのハートを熱くするからです。
さて・・・「マスターズ」より一足先に開幕する“女性版マスターズ”の「クラフト・ナビスコ選手権」に出場する今年の日本人選手の可能性はどうでしょうか。
前週の「起亜クラシック」(3月30日=日本時間同31日最終日、米カリフォルニア州カールスバッド=アビアラGC)では、上原彩子(30=モスフードサービス)が優勝争いに絡んだものの、結果は崩れて25位で終戦。宮里藍(28=サントリー)は24位。野村敏京(21=フリー)は39位でした。
まあ、表向きの順位はそれぞれ、可もなし不可もなし、といったところでしょうが、スポニチ本紙の報道では、悔しさをメジャーにぶつけたい上原、パットが上向いた宮里と各選手、好感触を残してミッションヒルズに臨めることを伝えていました。
ところでUSLPGAツアーのメジャー競技第1弾となる「クラフト・ナビスコ選手権」が“女性版マスターズ”と呼ばれるのは、1972年の第1回大会から、ずっとミッションヒルズCCを会場としていることによるものです。
37年のときを経て今・・・
従って例えば、フェードボールを持ち球とする丸山茂樹がかつて、ドローボールでの攻略が欠かせない「マスターズ」のオーガスタ・ナショナルGCを苦手としたように、岡本綾子も「クラフト・ナビスコ選手権」(岡本の時代は「ナビスコ・ダイナ・ショア」の名称でした)では、5位(1987年)があったものの、概してこのコースを苦手としていました。
そういえば、賞金女王を続けていたときの不動裕理も、ここでは好成績を残せないようでした。
岡本は、自著「メモリアル・グリーン」の中でメジャーについてこう記述しています。
〈世界最高の舞台であるメジャーは、プレーヤーすべてが全力を挙げて挑んでくる激しい“戦場”です。生半可な気持ちで戦うことは出来ませんし、ささいなミスも許されません。普段と変わらないトーナメントの一つだと思おうとしても出来ない、ただならぬ空気が張り詰め、何か息苦しい感じがする。それが“メジャー独特のムード”なのです〉
岡本がメジャー制覇に最も近づいたのは、1987年の「全米女子オープン」だったでしょうか。
このとき岡本は、同スコアで並んだ岡本を含む3選手と最終日の翌日に行われた18ホールのプレーオフに臨み、2打差で涙を飲んでいます。
現JLPGA相談役の樋口久子氏が、全米女子プロ選手権を制したのは1977年のことでした。
それから37年-。
岡本や宮里藍らが挑んでは手が届かなかったメジャー制覇の栄光を、日本人選手が勝ち取る日は、果たして来るのでしょうか。
今年こそ、池に飛び込むのは藍ちゃんか! と願いながら、大会を楽しみたいと思います。
スポンサーサイト