勘定書きに記された割り勘金額

【割り勘】

▼意味=勘定を各人に平均に割り当てて支払うこと。(広辞苑)
▼語源=「割り前勘定」の略。「割り前」の「前」は、分け前や三人前など、それに相当する分量・金額 を表す接尾語で「割り前」は、割り当てる金額の意味。「勘定」は、代金を支払うことや、その代金を意味する。(語源由来辞典)


東京・大田区総合体育館で開催されたプロボクシングのダブル世界戦(4月6日)WBC世界フライ級王者・八重樫東(31=大橋)のV3戦、井上尚弥(20=大橋)の世界挑戦に出向いたとき、何やら今の時代を象徴するような面白いことを発見? しました。

といっても、ボクシングにはまったく関係のないことです。(2人とも快勝した試合の結果は皆さん、ご存じでしょうから触れません)

午後4時からの第1試合開始を前に記者仲間と、遅い昼食で腹ごしらえをしておこうと、会場近くのファミレスに向かいました。

テーブルに座り、それぞれが注文を済ませ、食事をしながら、あ~だ、こ~だ、と例によってにぎやかにボクシングの結果を予想したりしていると、ウエートレスがテーブルの上のプラスチック製の丸い筒の中に勘定書きをポン入れていきました。

その勘定書き、何気なく見ていると・・・皆さんはすでにご存じのことですか? 私は初めて気づいてピックリさせられたのですが、トータルの金額の下に「割り勘の金額」が記されているのです。

私たちのテーブルは最初、2人だったのですが、最初の勘定書きは2人で割った「割り勘の金額」が記されており、後で1人が合流して3人となり、追加の勘定書きには、ちゃんと3人で割った「割り勘の金額」が記されていたのでした。

無視はできない時代の要請

こういうことは昨今、若い連中が精算の際、割り勘の計算の面倒くささ(特に消費税アップ後の細かさもあり)をサポートするため、店側の当たり前のサービスとしてあるものなのか、私だけが知らなかったことなのか、と記者仲間に確認したところ、2人とも「いや、初めてだね」ということでした。

こうしたアイディア、ある意味、親切な“思いやり”は、今の時代を反映しているなァ、とつくづく思います。

最近、私が住む藤沢市(神奈川県)の飲食店は、だんだんと開店の時間が早くなってきたような気がします。午後4時の開店の店が多くなり、早めに開店する理由としては、開けると同時に高齢者層のグループが“(開店を)待っていました!”とばかり、テーブルを占めるのです。

つまり、会社を終えたサラリーマン層の入店時間を午後6時からとすれば、その前の2時間は、高齢者層の時間帯でもあるわけです。

それより早い時間帯となれば、最近人気のあるのが「蕎麦(そば)」店でしょうか。「蕎麦」店の居酒屋化は、このところ顕著です。

そして・・・最近は「オレのおごり」とか、サリーマン社会でも、上司の「オレに任せろ!」の形は、次第に少なくなっているようですが、高齢者層の支払いは、概しておごりなし、割り勘が基本です。

もっとシビアになれば、自分の飲み食いの分は自分で! ということにもなり、オレはこれとこれ、と精算のレジの前でそれぞれの支払いが始まるケースもあり、これではレジ前の混乱、後ろで待つ客も、オイオイ、いい加減にしろよ、ということになってしまいます。

何やら細かい話ですが、しかし、勘定書きの片隅に「割り勘の金額」を入れるアイディアは、レジ前での混乱が増えてきたからこそ、客にテーブルに座っているときに段取りを済ませることを促しているようにも思えます。

若者層、そして無視はできない高齢者層を視野に入れて、次のアイディアは何だろうか? ひと昔前では考えも及ばなかったことが、次々に起きてきそうですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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