「マスターズ」の戦いに思うこと

「春眠、暁を覚えず」の季節ですね。とはいえ、ゴルフ・ファンの皆さんは連日、寝不足気味ではないかと思います。

そうです。USPGAツアーの今季メジャー第1弾「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)の熱戦です。

今年の大会は、タイガー・ウッズ(米国)の欠場により、何が起きてもおかしくない混戦状態が予想されていましたが、その通り、第3日を終えて、通算5アンダーでB・ワトソン(米国)と首位に並んだのは、20歳の新鋭、マスターズ初出場のJ・スピース(米国)でした。

スピースは昨季、USPGAツアーで新人王を獲得していますが、初出場で初優勝となれば、1979年のファジー・ゼラー(米国)以来、4人目の快挙となります。また、1997年にタイガーが21歳3カ月で優勝した最年少記録を更新(20歳8カ月)する快挙ともなり、最終日に、新時代の構築となるか、注目が集まることになりました。

・・・となると、ア~ア、つくづく残念だったのが松山英樹(22=LEXUS)の予選落ちです。

背水の陣となった第2日、懸命に追い上げて1アンダーの71と頑張りましたが、第1日の80はどうにも重く、動かしがたく、通算7オーバーは、カットラインに3打及ばずの完敗となりました。

松山“らしさ”が見られなかった理由は、さまざまあると思いますが、手首痛が完治していなかった、などということは、同情に値するとしても、キツい言い方をさせてもらえば、プロとして出る以上、それを理由にしてもらいたくありませんね。

もしそれが、深刻な状態であるなら、この大会だけでなく、今後にも懸かってくる問題でしょうし、徹底的な治療など慎重な対処が必要でしょう。

何かをやってくれそうな期待をかけていた分、ガックリしてしまった松山の予選落ちでしたが、一方、日本人選手の参加が今回、1人だけだったことにも寂しさを感じました。

日本人選手に欠ける貪欲さ

JPGAツアーの選手たちは、国内の本格的開幕戦をマスターズの後、4月17日開幕の「東建ホームメイト・カップ」(三重・東建多度CC名古屋)に控えて満を持していることと思います。

が、プロはプロとして、指をくわえていていいのか、いつかはあの夢舞台で! という気概を持つことは大切なことでょう。出場資格を得るためには何をしなければならないか、それに向けてどう進むか、ということを常に考えていてほしいものです。

松山はアマチュア時代、2010年の「アジア・アマチュア選手権(現=アジア・パシフィック・アマチュア選手権)」に優勝して日本人アマとして初のマスターズ切符を獲得しました。

この大会は、アジアでのゴルフの振興を目的としてアジア太平洋ゴルフ連盟とマスターズを開催するオーガスタ・ナショナルGC、全英オープンを主催するR&Aによる共催イベントで、優勝者には翌年のマスターズ出場権が与えられ、2位以内の選手には翌年の全英オープン最終予選の出場権が与えられる、ひと昔前には考えられなかった夢舞台です。

2009年に第1回大会が開かれ、第2回大会、第3大会を松山が連覇、第4回大会は、注目を集めた14歳の関天朗(中国)が松山を下して優勝、昨年のマスターズで予選をクリア、堂々の戦いを展開させています。

昨年の第5回大会は、韓国のイ・チャンウ(19)が優勝、このマスターズでは予選落ちしてしまいましたが、思うことは、この願ってもないチャンスの場に第2、第3の松山がどんどん出てきてほしい、ということです。

ちなみに韓国人選手の優勝は、第1回大会に続いて2人目。日本人選手はこれまで、松山のみ。中国人選手は関1人となっています。

韓国のイ・チャンウが優勝した第5回大会での日本人選手は、3打差の2位に長谷川翔平(大阪学院大2年)が、3位には小西健太(東北福祉大1年)が、それぞれ入っています。

夢のマスターズ出場へは“もう一息”といったところですが、こうした経験を持って可能性に近づいた選手たちは、その後にプロに進んだとしても、志を高く持つことができると思います。

目の前にあるチャンスを、なりふり構わずどう掴(つか)むか、マスターズの厳しい戦いの中にある“貪欲さ”が、日本人選手には、どうにも欠けているように思うのですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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