友人との「マスターズ」談議

ゴルフ好きの友人と雑談中、前週終了のUSPGAツアーの今季メジャー第1弾「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)へと話題が移りました。

バッバ・ワトソン(35=米国)が2年ぶり2度目の優勝を飾った大会。友人が言います。

〈あのハタチのね。若い(ジョーダン)スピースに期待していた。流れは来ていたものね〉

タイガー・ウッズ(米国)の初の欠場により、このオーガスタ・ナショナルGCに何か新しい波が押し寄せそうな気配が漂い、その象徴が首位で最終日を迎えたジョーダン・スピース(20=米国)だったでしょうか。

が、健闘を続けたスピースは、ワトソンが連続バーディーを決めた前半アウトの8、9番で痛すぎる連続ボギーを叩いてしまい、勢いが止まりました。

友人が続けます。

〈テレビを見ていて、ア~ア、とため息が出た場面だった。マスターズの戦いは、すべてに厳しいよね。ワトソンの13番、見た? ああいうことが出来ないと、ここでは勝てないんだろうね〉

左ドッグレッグの13番パー5。第1打は右に落とすのが普通ですが、ワトソンは無謀とも思える左の林越えで攻めて成功させ、このバーディーでほぼ、優勝を決めた形としたのです。

そして・・・友人は“胸につかえていた”かのように言いたかったことを言いました。

〈あのスピースが松山(英樹)だったらなァ、とか、日本人選手が、ワトソンのような戦いをいつかできる日が来るのだろうか、とかね。日本人選手にとって“グリーン・ジャケット”は永遠に高嶺の花! なのだろうかねェ〉

世界で戦える選手になるには?

今回のマスターズ、日本人選手は松山一人だけの寂しさとなりました。依然として完治しない左手首痛のため、ミスを重ねて予選落ち、という結果でした。

この松山一人だけに関して私は、4月13日のこの欄で〈他のプロたちは、プロとして指をくわえているだけでいいのか、いつかはあの夢舞台で! という気概を持たなくていいのか〉と書きました。

マスターズ最終日の模様を伝える4月15日付のスポニチ本紙で中嶋常幸プロが、大会期間中の連載コラム「密着オーガスタ」の中でやはり、この点を指摘、こう記述しています。

〈(略)日本人が今年は松山しか出られなかった。日本人は日本ツアーという枠の中にいる限り、世界で戦える選手になれない。アジアに出たり、ヨーロッパに出たり、パスポート一つ持って世界中を飛び回らないと。世界のいろいろな舞台で戦うことの重要性を再認識していかないと、これからはダメだろうね〉

JPGAツアーは4月17日、国内開幕戦となる「東建ホームメイト・カップ」(三重・東建多度CC名古屋)で“やっと”幕を開けました。

人気面の低迷で年々、試合数の減少を余儀なくされる苦境にあって、日本人選手たちは何をすべきなのでしょうか。

それは・・・国内ツアーが存続することに感謝の気持ちを忘れず、一方、中嶋プロが言うように、志を高く持つなら〈パスポート一つ持って世界のいろいろな舞台で戦うことの重要性を認識すること〉でしょうね。

そうした貪欲さこそが、やがて自力で“道を開く”ことにつながり、無理と言われた階段を上がることをも生んでいくのではないでしょうか。

それをしているのは今、米ツアーで苦闘を強いられている石川遼だけかな? とも思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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