新星が生み出す新しい波

15歳のドリームは、どこまでふくらむのでしょうか、いやもう、遠慮なしにどんどんふくらんでほしい! と願ってしまいます。

国内女子プロゴルフ・ツアー「KTT杯バンテリン・レディース」(4月20日最終日=熊本・熊本空港CC)での衝撃的な優勝から2週間、あの“天才アマ”勝みなみ(15=鹿児島高1年)が、今週の「サイバーエージェント・レディース」(5月2日開幕=千葉・鶴舞CC)に出場しています。

勝の「KTT杯・・・」での優勝は、15歳293日のツアー史上最年少記録となりました。

同記録はこれまで、2012年の「サントリー・レディース」で優勝したアマチュアの金孝周(韓国)=16歳332日=が保持していました。

勝は、それを塗り替えるとともに、インパクトの強さでいうなら、アマ時代の宮里藍が、2003年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に勝って記録した、当時のツアー最年少記録の18歳101日を大幅に上回る“藍超え”を達成した、というところにあるといえるでしょうか。

低迷期にあったJLPGAツアー界に火をつけたのは、宮里藍です。

「ミヤギテレビ杯・・・」で優勝後、その年の秋にプロ転向を宣言。本格参戦となった翌2004年に年間5勝、さらに05年は同6勝を挙げて“絶対女王”の不動裕理に競りかけ、賞金女王の座を最後の最後まで争い、ツアー界を現在の繁栄に導いています。

つまり、宮里藍の活躍に刺激を受けた“藍世代”の面々が、一気に台頭してツアー界を「群雄割拠の“下剋上”時代」としたのが宮里藍でした。

刺激が刺激を生む世代間闘争

振り返れば、そこから10年が経っています。

では、その前の10年、1994年はどうだったでしょうか。

JLPGAが発行している公式ガイドブックでは、その時代をこう記述しています。

〈(略)・・・90年代に入り、新しい実力者たちが登場し、女子プロゴルフ界は群雄割拠の様相を呈してきました。小林浩美(注=現・JLPGA会長)、塩谷育代、平瀬真由美、服部道子、福嶋晃子といった選手たちが国内外で活躍し日本の女子プロゴルフ界全体が底上げされました・・・(略)〉

ちなみに、この年の賞金女王は、平瀬の2連覇でした。

やはり「10年」というのは、一つの区切りであり、何かが変わるとき、なのかもしれません。

と考えると、勝が宮里を超え、刺激を受けた“勝世代”がどんどん台頭するのが、JLPGAの2014年シーズンなのでしょうか。

そういえば、前週の「フジサンケイ・レディース」(4月27日最終日=静岡・川奈ホテルGC富士)では、予選落ちしたものの、初日2位の好スタートを切って注目されたのが、またまた16歳のアマチュア選手・永井花奈(日出高2年)でした。

永井は、勝とはナショナル・チームで日々、切磋琢磨しており、、勝の優勝には、かなりの刺激を受けたとしています。

そして・・・今大会後の今季メジャー第1線となる「ワールド・レディース・サロンパス杯」(5月8日開幕=茨城・茨城GC西)には、宮里藍が出場を表明しており、また、JLPGAは、勝もアマチュアのまま、出場できることを発表しています。

果たしてここで何が起きるのか-それがJLPGAツアーの今季の方向性を決めることになるかもしれません。

ひょっとして国内女子プロゴルフツアー界は、新しい時代の入り口に立っているのかもしれません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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