近づく夏・・・頭が痛い海水浴場

このところの初夏の気候は、暑くもなく寒くもなく、年間を通して数少ない、最も心地いい時期、の一つと言えるでしょうか。

藤沢市(神奈川県)の海辺に近い地域に住む私は、この季節、心地いい天気に誘われて、日課と心がけているウオーキングにも積極的になろうというもので、せっせと歩いています。

私が歩くコースは、江の島に向かって右(西方向)に広がる片瀬西浜海岸、鵠沼海岸、辻堂海岸を経て茅ケ崎で折り返して戻る、約10キロ程度の道のりですが、この浜辺には夏になるとびっしりと海の家が立ち並びます。

6月の声を聞くともう、材木が運び込まれて準備が始まり、来たるべき「海開き」に備えてにぎやかになります。その意味では、心地いい気候とともに“静かさ”でも、5月の湘南海岸は、この時期が一番いいときなのかもしれません。

そんなことを思いながら歩いていると、果たしてこの夏、この海岸はどうなるのだろうか、ということが頭に浮かんできます。そう、昨今の湘南海岸で大きな問題となっている、海の家の「クラブ化規制」など健全化への取り組みに関してです。

海の家の「クラブ化」は、一般から見れば、迷惑以外の何ものでもない現象でした。片瀬西浜海水浴場の一部海の家で行われていた「クラブ化」は、音楽が大音響で鳴り響く店内で若い男女がひしめき合ってダンスに興じます。

それが何か? と開き直られても困ります。少なくとも家族連れでこの海岸に遊びに来た遠来の海水浴客は、何事か? と逃げ腰になるでしょうし、次からは、独りよがりのこの騒音のために、ここを敬遠することだってあり得るのです。

「音楽の全面禁止」には反発も

この大騒音は、道路を挟んだ住宅街にまで影響を及ぼし、また、酒に酔った若者のケンカなども多くあり、近隣住民の苦情をもとに藤沢市は、昨年1月、海水浴場組合に自粛を要請、組合側も「音楽の全面禁止」や「入れ墨のある客の規制」などを打ち出し、静かな海水浴場に戻ったかと思われました。

が、藤沢市の自主規制のしわ寄せが、お隣の鎌倉市や逗子市の海水浴場に向かってしまいます。逗子市の海水浴場で昨年7月、暴力団関係者による殺傷事件が起こったことは周知のことでしょう。また、片瀬西浜海水浴場から飛び火した「クラブ化」の重低音大音響も当然、大きな問題となりました。

こうした出来事を受けて逗子市は今年2月、同市が「日本一厳しい条例」とする「安全で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例改正案」を可決へと持ち込みます。

その内容は、音楽の禁止、入れ墨の露出禁止、海の家以外での飲酒やバーベキューの禁止、海の家の営業時間の短縮化・・・などとのことですが、一方、今夏の海水浴シーズンを間近に控え、鎌倉市や逗子市が、条例により、音楽イベントを一律に禁止するのはいかがなものか、という意見も出つつあることが報じられました。

沈静化を図った昨夏の試みが、客足の減少など営業面でのマイナスを生んだことにより、業者の“再考”を求める声を受けてのものなのでしょうか。

思い起こせば、私たちが子供のころ、片瀬西浜の広い海岸は、顔なじみのおバアちゃんが営む葦簀(よしず)張りの海の家がポツン、ポツン、と点在する程度。音楽もバカ騒ぎもない、ときが止まったような静かな海で、それぞれが持参のパラソルを立てて、海を楽しんでいました。

海に来て、海を楽しまず、何を楽しむのかは、来た人たちの勝手です。が、騒ぐ、汚す、他への迷惑をかえりみず、などのことが頻発するなら、マナーにかかわる問題の条例化はやむを得ないことでしょう。

根底にあるのは、家族連れを含む海水浴客が、楽しい一日だったねえ、と満足して帰路につくことなのですから・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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