女子ゴルフ界の“ジュニア化”に思うこと

ゴルフの「九州女子アマ選手権」(5月20日~21日=熊本・玉名CC)を取材したゴルフ記者が、こんなことを言っていました。

「このところのアマの大会は、ジュニアの大会の延長だね。中・高校生ばっかりだよ」

今年の「九州女子アマ」は、プロのツアーを史上最年少の15歳293日で制覇した“天才アマ”勝みなみ(15=鹿児島高1年)が出場したことで、集まった報道陣も異例の多さだった、とのことでした。

が、お目当ての勝が通算2オーバーで2位となっても、代わって優勝したのは勝と同学年の田中瑞希(15=熊本国府高1年)で、女子アマ界の10代パワーは、相変わらず! といった展開でした。

もっとも女子アマ界の10代パワーは、今に始まったことではなく、2004年の「日本女子アマ選手権」では、沖縄・松島中3年(当時)の宮里美香(現プロ)が、14歳8カ月の史上最年少で優勝を飾っています。

若年層の台頭に関しては、やはり、宮里藍(28)が“引き金”を引いた、と言えるでしょう。

彼女は2003年9月のJLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を高校3年生、史上最年少(当時)の18歳101日で制してジュニア層を振り向かせ、藍ちゃんに追いつけ追い越せ! と火をつけています。

そうしたことが、着実に根付き、今年のJLPGAツアー界のアマチュア旋風に結びついているのでしょうが、前出のゴルフ記者が指摘するように、アマチュアにも様々な年齢層がある中、10代選手の止まらない勢いが、プロをしのいでいることが、特徴的な現象として目につきます。

10代アマの勢いがプロをしのぐ時代

勝の優勝以降、森田遥(17=高松中央高3年)や兵庫・滝川第二高3年・堀琴音(18=兵庫県連盟)、永井花奈(16=日出高2年)らの10代アマが続々とプロの世界に殴り込み? をかけているからです。

さらに・・・です。こうした現象は、刺激が刺激を生んで、こうしたことをも起こします。

初めて日本で行われた「全米女子オープン」(6月19日開幕=米ノースカロライナ州)の日本地区予選会で、出場切符が得られる上位5選手の中に16歳のアマチュア・橋本千里(愛知・ルネサンス豊田高)が入ったのです。

同オープンの予選会は今年、米国以外で初めて開催され、日本、中国、韓国、英国、の4カ国24会場で行われますが、こうしたチャンスを10代アマがつかんでしまうことも、女子ゴルフ界には、そうした新風が吹いているということなのでしょう。

ところが、またまたビックリしたのが、同オープンの米国での地区予選で何と11歳のルーシー・リー(米国)が本大会の出場権を獲得したというニュースでした。

海外での年少女子選手というと、すぐ思い浮かぶのが、韓国・ソウル出身、あのメガネのリディア・コ(17=ニュージーランド)です。

アマ時代の2012年1月、14歳で豪州ツアーの「ニューサウスウェイルズ・オープン」を制し、2007年に石川遼が樹立した15歳8カ月でのプロ・ツアー世界最年少優勝記録を更新したことで話題となりました。

こうしたことで思うことは、岡本綾子が1987年、苦労に苦労を重ねてやっと2位(日本人選手の最高位)となった女子ゴルフの世界最高峰「全米女子オープン」も、やがて“ジュニア化”してしまうのだろうか、ということです。

まあ、それは、急激にはないでしょうが、九州女子アマや日本女子アマが、既にその傾向にある以上、日本女子オープンも例外なく、その流れの中に置かれ、さらに世界にも新時代の波が確実に押し寄せている、ということは分析できます。

新しい時代というのは、予測がつかない分、何やら怖い感じもします。

だってそうでしょう。16歳の無名の日本人アマが、全米女子オープン制覇! のビッグニュースをもたらすわけがない、などとは誰も言い切れないのですから・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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