アウェーの戦いに必要な覚悟!

今の時代、それほどの“あこぎ”はないにしても、アウェーの地での戦いには、やはり相応の覚悟が必要となるようです。

過去の話ですが、プロボクシングの世界では、敵地で試合をする際、何でもあり! を想定して決死の覚悟を固めるのが常識でした。

戦いは敵地の空港に到着した直後から始まります。空港から乗るタクシー、宿泊するホテル・・・その段階ですでに“神経戦”がスタートしています。

例えば、乗ったタクシーが意図的に遠回りする、泊まったホテルでは、お湯が出ない、窓が閉まらない、などなどの妨害・・・。

実際、国際マッチメーカーで評論家のジョー小泉氏は、体重の利を生かしたい地元選手用に目盛りを細工した秤(はかり)を目撃してア然とした、と話してくれたことがありました。

確かに微妙な神経を遣う計量の場では、選手だけでなく陣営も“アウェーの洗礼”に相当の注意が必要となります。

2013年11月、WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(亀田)が韓国(済州島)に乗り込み、地元戦士の孫正五(韓国)相手に8度目の防衛戦を行ったときでした。

WBAの規定では、計量は試合開始の24時間前に行うことになっていますが、それらの判断は試合開催国のコミッションに委ねられていることで孫陣営は、試合開始により近い時間に行うべきだ、と主張して亀田陣営の神経を逆なでする嫌がらせを行っています。

様々な嫌がらせ・・・それも試合のうち

そのとき、孫陣営は韓国製の秤を使用することも強硬に主張、計量会場は両陣営の怒号が飛び交う事態となっています。

もっとも、日本でも1983年(昭56)6月、協栄ジムが韓国の金龍鉉に対し、プロボクシング史上最悪と言われた、あの「毒入りオレンジ事件」を起こしているのですから、あまり大きなことは言えませんが・・・。

さて・・・サッカーのW杯ブラジル大会開幕が近づきました。

日本代表勢も6月7日(日本時間同8日)にブラジルに移動。ベースキャンプ地となるイトゥで練習を開始した、などが報じられ、緊迫感を漂わせる日々となりました。

最初に“アウェーの洗礼”に関してプロボクシング界の例を取り上げましたが、実際はホーム&アウェー制のあるサッカーのほうが、あるいは露骨なのかもしれません。

意図的だったかどうかは不明ですが、2011年11月、W杯アジア3次予選での北朝鮮戦に向けて現地入りした日本代表勢が、平壌国際空港での入国審査などで4時間を要したことがありました。

また、アウェーのチームにあてがわれた練習用グラウンドの不整備、試合となってホーム・チームに有利な笛-そういえば国際的に問題となった「中東の笛」などというものありましたね。

こうした出来事に対して友人が言いました。

〈日本代表も日本人サポーターも“優等生すぎる”のではないかね。日本がホームとなった場合、ホームのアドバンテージというか、相手にもっとアウェーの恐怖感を与える策略があってもいいのでは?  と思うけどね〉

いやいや、フェアプレー精神は絶対的です。日本人の精神は、あこぎな嫌がらせを受けても、あくまで正々堂々と! を求めてやまないのです。

それではやられっ放し! と悔しがるのであれば、お返しは試合で・・・願わくばゴール前の個人技勝負、ダーティーなプレーでも、狡猾なプレーでもいいから、ゴールに突っ込んで得点を奪ってほしいものです。

この場で正々堂々、きれいなパス回しで得点できず、では話になりません!

W杯の戦いは、国の威信を懸けた濃厚な戦いなのですから・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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