その“男気”に拍手したい!

「困難な高い壁」に挑むのは、何もサッカーW杯ブラジル大会で苦境に立たされた日本代表だけではありません。

プロボクシング界でも、とてつもなく「困難な高い壁」に勇敢に挑む男がいます。

そうです。WBC世界フライ級王者・八重樫東(31=大橋)ですね。

6月23日、ついに元WBA世界ミニマム&ライトフライ両級王者の“ロマゴン”ことローマン・ゴンザレス(27=ニカラグア、帝拳 )との対戦が正式発表されました。

注目のビッグマッチは“秋の陣”となる9月5日、WBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(21=大橋)の初防衛戦とともにダブル世界戦として東京・代々木第二体育館で開催されます。

誰がロマゴンを倒すのか! 05年7月のプロ・デビュー後、連戦連勝を続け、2年後の07年5月に帝拳ジム(東京・新宿区=本田明彦会長)とマネジメント契約を結び、日本のリングでも無敵の強さを見せつけ、最近では対戦相手が簡単に見つからなくなった軽量級最強戦士に突如、やってやろうじゃないか! と対戦を表明したのが八重樫でした。

今年の2月、4月に決まったオディロン・サレタ(メキシコ)相手のV3戦発表記者会見の席上、八重樫の口から突然「この試合(サレタ戦)に勝ったら(ローマン・ゴンザレスの)挑戦を受けようと思っています」という言葉が飛び出したのです。

“ロマゴン”に挑む激闘王の勇気

そうした出来事があった中、4月6日(東京・大田区体育館)のダブル世界戦は、まさに“大橋ジムの日”となりました。

とにかく勝たなければ、ロマゴン戦に届かない八重樫が、サレタを9回KOに仕留め、日本人最短記録となるプロ6戦目での世界王座奪取(WBC世界ライトフライ級王座)に挑んだ井上も、王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)を6回KOに下して新王者となりました。

さらにこのリングには、八重樫戦をにらむロマゴンも登場。フィリピンのファン・プリシマを3回KOに倒し、これで39戦全勝(33KO)を達成して、またまた八重樫に、会場を埋めたファンに、怪物ぶりをアピールしました。

“激闘王”などと呼ばれる八重樫の本領発揮は、やはり12年6月20日のWBC&WBA世界ミニマム級王座統一戦(大阪・ボディメーカーコロシアム)だった、といっていいでしょう。

WBC王者の井岡一翔(井岡)との日本初の団体統一戦は、井岡が判定(3-0)で勝利しましたが、両者とも最後の最後まで引かない打撃戦(というより魂の殴り合い!)は感動的でした。

敗れた八重樫でしたが、このまま終わってしまわないところが、八重樫の八重樫らしさ、でしょう。

13年4月、WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(帝拳)に挑戦して王座奪取、3度の同王座防衛で今日に至っています。

WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)の防衛戦に代表されるように今の時代、王者は単に防衛戦を重ねるだけではなく、誰と(強い相手と)どんな試合をしたか、が問われるようになってきています。

八重樫にしても、井岡との激闘は、勝敗を超えた“伝説”をつくり、ロマゴン戦への姿勢も、より強い相手と、とてつもなく「困難な高い壁」へのチャレンジ、という、ボクサーが持つ熱い血のたぎりが、ビシビシとファンの心を打ちます。

この一戦、そんな“男気”に拍手! でしょう。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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