近づく世界を待つ男の今は?

ロンドン五輪ボクシング(ミドル級)金メダリスト・村田諒太(28=三迫)の“英才教育”は、徹底しているなァ、とつくづく思います。

村田は7月20日、練習を行っていた米カリフォルニア州から帰国しましたが、当地では、WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフスキン(カザフスタン)らが練習する、米国有数のトレーニング・キャンプ地に出向き、何とゴロフスキンと3回、計10ラウンドのスパーリングを行ったことが報告されました。

その感想を村田は、帝拳ジムの公式サイトで「ゴロフスキン選手とは3度、スパーリングをさせてもらいましたが、パンチ力は本当に飛び抜けていましたね」と語っており、また、王者の周囲への気配りや優しさが感じられる言動に触れて感銘を受け、いい時間を過ごすことができたようです。

そうしたことも、契約する「トップランク」社(ボブ・アラムCEO)やマッチメークなどをサポートする「帝拳ジム」(東京・新宿区=本田明彦会長)の配慮によるものでしょうが、普通の選手が、なかなか、ここまでやれるということはないでしょうし、やはり、五輪金メダリストは“特別”なのでしょう。

さて・・・プロ第4戦(5月22日)までを終えた村田の次戦(第5戦)は、今のところ、秋ごろが予定されています。

今後のカギを握る今秋の第5戦

この第5戦は、大事な試合となりそうです。第4戦直後、年内あと2試合、来春に世界ランカーとの試合を行い、その年の秋に世界挑戦! の青写真が描かれていましたが、今秋の第5戦の内容次第では、世界ランカーとの試合が早まる可能性が出てきているからです。

そうした情勢も、村田を取り巻く周囲が急ぐのではなく、村田自身がそうさせているのでしょう。

プロ第1戦(13年8月25日=○柴田明雄)は、ガムシャラなTKO勝ち。第2戦(13年12月6日=○デーブ・ピーターソン)は、思ったことが出来ずに納得のいかないTKO勝ち。第3戦(14年2月22日=○カルロス・ナシメント)は、左ジャブも出て納得のいくTKO勝ち。そして第4戦(14年5月22日)は、強烈な右ストレートを炸裂させたKO勝ち、となりました。

こうしたプロへの対応の中で本田会長は、村田の学習能力の高さ、進歩の速さを評価、当初の青写真を修正する、うれしい悲鳴、となったようです。

とはいえ、村田のミドル級戦線は、困難を極める階級です。

WBC王者は、6月7日に王者セルヒオ・マルティネス(アルゼンチン)を下したミゲール・コット(米国)が就き、4階級制覇を達成。WBA(スーパー)王者は、最強の呼び声高い、ゴロフキンが君臨します。

この厚い壁が立ち塞がる世界に、五輪金メダリストがどうぶつかっていくことでしょうか? 第5戦が控える“秋の陣”以降の動向から目が離せなくなりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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