女性版“マッチの鬼”は誰?

ゴルフ好きが集まってワイワイとゴルフ談議です。

テーマは「マッチプレーに強い人ってどんなタイプ?」-。

ウ~ン、そうだねェ。〈意地悪〉〈非情〉〈思いやりがない〉かな? と友人。

別の友人が言いました。〈駆け引き上手。こういうヤツが出世するのかもネ~〉-どうも、あまりいい印象はないようですが、自分との戦いとなるストロークプレーに対し、目の前の敵と心理戦を展開させるマッチプレーにあっては、こうならざるを得ないのかもしれません。

強者が“鬼”と呼ばれる訳がそこにあります。

目下、熱戦を展開させているUSLPGAツアーの国・地域別対抗戦「インターナショナル・クラウン」(7月24日=日本時間同25日=開幕、米メリーランド州ウイングズミルズ=ケイブズバレーGC)は、マッチプレーで行われています。(大会の模様はWOWOWが生中継しています)

世界ランキングを基準に8カ国・地域が参加している初開催の大会。第1日から第3日までは、各国2人1組の4ボール・ダブルス・マッチプレーで総当たり戦を、最終日は上位選手によるシングルス・マッチプレー戦を実施、4日間の総得点で争われる仕組みです。

団体戦というと、難しいのがルール(競技方法)です。

思い出されるのが、05年1月に行われた「第1回ワールドカップ女子ゴルフ」でしょうか。日本代表は宮里藍と北田瑠衣がペアを組み、優勝する快挙を成し遂げました。が、競技方法ゆえに苦しんだのが北田でした。

マッチプレーならではの奇跡的巻き返し

この大会の競技方法は、第1日がペアのベストスコア採用(これは問題ありません)しかし、第2日の、ペアがボールを交互に打つ1ボール2サム方式、最終日のペアの合計ストローク方式は、パートナーへの気遣いが心理的に大きく絡んできます。

この大会、調子が悪かった北田は、優勝して宮里の評価が高まれば高まるほど、苦悩の度合が高まるという気の毒な状況に置かれてしまいました。

その意味で「インターナショナル・・・」の競技方法は、ゴルフが本質的に1人のゲームであることを踏まえており、そのあたりは、あるいはW杯の反省を生かしているのかもしれません。

さて・・・マッチプレーの強者は“鬼”と呼ばれます。その代表が青木功プロでした。

かつて行われていた「日本プロゴルフ・マッチプレー選手権」で2度の連覇を達成して4勝をマークしています。その中でも、名門・戸塚CC西コースを舞台とした1981年大会で展開させた長谷川勝治との雨中の死闘(青木の1UP38ホール)は、今でも語り草となっている、伝説の一戦にもなっています。

さらに青木は、1978年の「ワールドマッチプレー選手権」にも優勝しています。やはり、筋金入りの“マッチの鬼”ですね。

その青木は、マッチプレーに勝つコツを「別にストロークプレーと変わらないよ。ただ目の前にいる相手と1ホールごとの勝敗を競うのだから、駆け引きとかプレッシャーの与え方というのはあるよ」と言っていたものでした。

青木に“鬼”は似合いますが、女子は何やら“マッチの鬼”とは言いにくいですね。

が、日本勢の宮里藍&横峯さくらペアが第2日、まぎれもなく“鬼”になりました。

スウェーデンと対戦した第1日、2UPで勝利。宮里美香&比嘉真美子ペアは引き分け。(合計勝ち点3)。そして第2日、オーストラリアと対戦した宮里藍&横峯さくらベアは、残り7ホールで6ダウンと絶体絶命の窮地から6アップを奪い、奇跡的なオールスクエア(勝ち点1)に持ち込みました。

“もうダメ”からの気迫の巻き返しは、目の前に相手がいることによる、マッチプレーならではの出来事でしょう。

宮里藍にしてみれば、第1回W杯での出来事もあり、横峯と「ミスしても“ごめん”というのはよそうね」と約束したそうです(もっともこの約束はすぐ破られてしまったとのことでした)が、こうしたなごやかさが、何やら好結果を生みそうな気配です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR