「攻撃こそ最大の防御!」に徹したい

攻撃こそ最大の防御-とは勝負の世界、よく言われることです。

行き届いたディフェンスは、確かに大事な要素です。が、それを上回るオフェンスこそが最大の武器となる、ということですね。

目下、熱戦を展開中のバレーボール女子「ワールドGP決勝リーグ」ですが、快進撃を見せる日本が取り入れた新戦術「ハイブリッド6」の全員攻撃態勢は、まさに「攻撃こそ最大の防御」を裏付けるものに映ります。

さて・・・プロボクシング界は、9月5日(東京・代々木競技場第二体育館)に迫った“秋の陣”第1弾に注目が集まっています。

WBC世界フライ級王者・八重樫東(31=大橋)が“ロマゴン”ことローマン・ゴンザレス(27=ニカラグア、帝拳 )を迎え撃つビッグマッチ、ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリスト・村田諒太(28=三迫)のプロ第5戦、と話題は豊富ですが、とともにWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(21=大橋)の初防衛戦も見逃せないところです。

井上は、今年4月6日(東京・大田区総合体育館)でWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)に挑み、6回TKO勝ち。日本人選手では史上最速となるプロ第6戦での世界王者となりました。

歓喜のときから5カ月後。今度はサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)を挑戦者に迎え、新王者として初の防衛戦のリングに立ちます。

入り込む“守る気持ち”との戦い

ボクシングの初防衛戦が、タイトルを獲ることよりも難しい、と言われるのは、そこに“守らなくてはならない”という重圧が入ってくるために“いつも通り”という気持ちが失われるためでしょう。

元世界王者の浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)が言います。

〈(タイトルを獲ったときの)喜びは一瞬ですね。翌日からはもう、世界中の刺客から狙われる覚悟を固めなければなりません。それが世界王者の宿命なんですね〉

挑戦者が王者を研究し尽くし、さまざまな戦法を考えるなら、受けて立つ王者は、それを超える準備をしなくてはなりません。

それだけでも、王座を狙っていたときとは違う日々があり、試合が決まって“守る”という重圧が実感されてくると、新王者にのしかかるプレッシャーは相当なものになるに違いありません。

初防衛戦の難しさは、リング下にいる私たちが、口で言ったり、予測したりする以上のもの~例えばプロゴルファーを突然襲う“イップス病”のようなもの~が、あるいは彼らの内面に突然、起こったりするのかもしれません。

井上の初防衛戦は、これまでのプロ6戦、常に攻め続けてきた戦いに“守る”気持ちが入ったとき、変化が生じるのだろうか、そのときどうするのだろうか、というところに尽きるのではないかと思います。

難関の初防衛戦に向けて井上は「相手に何もさせずに勝つ」と、いつも通りの抱負を口にしています。

王座を奪取した前回の対エルナンデス戦、井上は厳しい減量の影響で左足太ももの裏がつりそうになりながら、ピンチに応じた攻めで倒しました。

それを支えたのは、チャレンジャーとしての攻めの気持ち、を持続させたからでしょう。

今度は王者として迎える初防衛戦。井上に欠かせないことは、やはり“攻撃こそ最大の防御”-チャレンジャー精神を貫き通すことかもしれません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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