V6の“最強王者”が目指すもの

プロボクシングの“秋の陣”第2弾は、いよいよWBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳 )の登場です。

敗れたものの八重樫東(31=大橋)の感動的な激闘で“熱さ”が戻って来たプロボクシング界ですが、それを受けて、このほど正式発表された“ゴッド・レフト”山中のV7戦(10月22日=東京・代々木競技場第2体育館)は、チャレンジャーに同級1位で元WBC世界スーパーフライ級王者スリヤン・ソールンビサイ(タイ)を迎え、こちらも指名試合の内容のある激突となりました。

今年4月23日のV6戦(シュテファーヌ・ジャモエ=ベルギー、9回TKO勝ち)以来、6カ月ぶりの防衛戦となる今回のスリヤン戦には、具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)が持つ日本人世界王者の最多連続KO防衛記録と並ぶ「6試合」が懸かります。

まあ、記録は記録として、達成されれば、それは凄いことですが、私が山中の防衛戦に常々、思うことは、その内容、つまり、強さを求めた、駆け引きなしの“直線的”な相手選びです。

今回のスリヤンは、というよりスリヤンも、元WBC世界スーパーフライ級王者です、というほど、山中の元世界王者との防衛戦は多く、初防衛戦=ビック・ダルチニアン(IBF世界フライ級&3団体統一スーパーフライ級の元世界2階級制覇王者)、V2戦=トマス・ロハス(元WBC世界スーパーフライ級王者)、V3戦=マルコム・ツニャカオ(元WBC世界フライ級王者)-に続いて今回が実に4度目となります。

目の前の強い相手を倒したい!

JBC(日本ボクシングコミッション)が、新たにIBF(国際ボクシング連盟)とWBO(世界ボクシング機構)に加盟したことにより、王者の乱立や安易な防衛戦が懸念されることになり、他方、例えば昨年12月には、IBF世界スーパーフライ級王者(当時)亀田大毅(亀田=当時)の「負けても防衛」のような、ルールの認識の違いによるヘンな出来事が起きています。

そうした中でこれから、世界王者が真剣に考えなければならないことは、やはり、ファンが首を傾げることのない相手との防衛戦に勇敢に臨む、ということではないかと思います。

それは八重樫が、誰もが嫌がる相手ローマン・ゴンザレス(ニカラグア、帝拳)を自ら指名、同じ時代に強いヤツがいるならやるしかない! と覚悟を固めた「王者の宿命」に通じるものがあるかもしれません。

帝拳ジム(本田明彦会長=東京・新宿区)の公式サイトをのぞくと、山中は今回の防衛戦に向けて、こんな抱負を語っていました。

目の前の強い相手を倒していく、ということが、純粋に自信につながる〉と-。

さすが! ですね。

強い相手と戦うことにより、自らを高みに追い上げ、そうした高い意識が、結果としてKO決着を生み、記録の樹立にもつながるのでしょう。

ちなみにスリヤンは、そのキャリアにKO負けがない、厄介な相手です。

山中がどう料理するか、試合が楽しみとなりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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