シード権を失う危機に直面して・・・

今季、じっと見守ってきましたが、どこかおかしいなァ、と思っているうちにとうとう、ピンチの事態を迎えてしまいました。

戦いの場をUSLPGAツアーに移して9年目の2014年シーズン、パッとせずにここまで来てしまった宮里藍(29=サントリー)です。

9月21日(日本時間同22日)に終了した「ヨコハマタイヤLPGAクラシック」(米アラバマ州フラットビル=RTJトレール・キャピトルヒル)で27位。同時点での獲得賞金は11万5659ドルでランク83位。「トップ80」に与えられる来季のシード権に手が届いていません。

USLPGAツアーは、この後、中国、マレーシア、韓国、日本(「ミズノクラシック」=三重・近鉄賢島CC)など計6試合をアジアで開催しますが、出場資格者は、賞金ランク上位70~80人に限られており、宮里にとっては厳しい情勢にあります。

また、最終戦となる「ツアー選手権」(現地時間11月20日開幕=米フロリダ州)も、出場資格者が上位72人に限られており、宮里に現時点では出場資格がありません。

米国を主戦場として2年目の07年シーズン、ドライバーショットのわずかなブレから、宮里は深刻なスランプに陥りました。先の見えないトンネルの中でもがき、悩み、苦しみ見続けた2年間。・・・が、09年7月の「エビアン・マスターズ」での初優勝から、視界が一気に開けます。

翌10年シーズンは、開幕2連勝など年間5勝をマーク。“世界のアヤコ”岡本綾子の年間4勝を抜き、米女子ツアーで戦う日本人選手の新たな歴史をつくりました。

2季連続の未勝利・・・原因は?

12年までに通算9勝を挙げた宮里が、昨13年シーズンは5年ぶりに未勝利に終わりました。この年は、シーズン初めの2月、タイでの試合後、空港に向かう途中で乗車した車が玉突き事故に巻き込まれ、頸椎(けいつい)捻挫(むち打ち症)と診断されるなどの不運がありました。

宮里の標的は、優勝は優勝でもメジャー制覇へと高みへ入っており、大事なシーズンの未勝利は納得のいかないものだったでしょう。

そして、この未勝利の嫌な感触が、14年シーズンまで尾を引いてしまいました。

今季、21試合に出場して予選落ちが、3連続、2連続を含み計7試合。順位も7月の「マラソン・クラシック」での12位タイが最高で優勝争いも、トップ10入りもありません。

新聞報道では、パットの不調を不振の原因として挙げていますが、その不調につながる何かが、どうしても心身にあるような気がしてしまうのは、うがち過ぎでしょうか。

もし、このままなら、宮里は、来季のシード権を失います。

例えば、予選通過を目標としている下位の選手たちは、試合のたびに予選落ちが気になり、結果、心技の委縮など悪循環を生んで自分のゴルフを見失いがちとなります。

宮里は7月、予選落ちの多さから、自身の公式ブログで、これまで考えたこともないシード権の喪失を意識した、と苦しい胸中を明かしていますが、メンタル・ゲームのゴルフでは、そうした精神面の不安が微妙に影響するものなのでしょう。

シード権を失うことになったとしたら、宮里は、その後をどこに求めるのでしょうか。

ちなみに昨年、シード権を失った上田桃子は、今季から国内ツアーに戦いの場を転じています。

とはいえ、世界を代表する選手の一人にまで上り詰めた宮里が、そうならないことを願うばかりですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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