過酷な防衛ロードを乗り切った先に・・・

10月を迎えてプロボクシング界は、年末にかけて楽しみな世界戦が並んできました。

WBC世界バンタム級王者・山中慎介(31=帝拳)が10月22日(東京・代々木競技場第二体育館)、元WBC世界スーパーフライ級王者(現・WBC世界バンタム級1位)のスリヤン・ソールンビサイ(25=タイ)と指名防衛戦のV7戦を行うことは、既に発表されましたが、それに続くのはWBC世界スーパーフェザー級王者の“ボンバーレフト”三浦隆司(30=帝拳)です。

昨年大みそか(東京・大田区総合体育館)のV2戦以来、11か月ぶりとなる11月22日(神奈川・横浜国際プール)、三浦がやっとV3戦の舞台に立つことになりました。

相手は同級1位のエドガル・プエルダ(32=メキシコ)で、こちらも山中同様、指名防衛戦の白熱した戦いが繰り広げられられそうです。

三浦とメキシカンの戦いは、王座を奪取した13年4月のガマリエル・ディアス戦から、V1戦(13年8月=セルヒオ・トンプソン)、V2戦(13年12月=ダンテ・ハルドン)と続き、これで4戦連続となります。

既にメキシカン・キラーのボンバーレフト! とのイメージが定着している感じですが、三浦の凄さは、やはり、王座奪取後、強い相手との防衛戦に臨み、次々に難関を乗り切っていることではないでしょうか。

V1戦のトンプソンは1位選手で、いきなり指名試合の初防衛戦となり、しかもこの試合は、敵地メキシコで行われる、というアウェーのハンデを背負っての戦い(ダウンの応酬の末に判定勝ち)でした。

V2戦のハルドンは2位の選手(9回TKO勝ち)。そして今回、V3戦のプエルダは1位の選手です。三浦にとっては、まさに過酷な防衛ロード、と言わざるを得ません。

米国進出! 内山との統一戦も!

三浦の“世界への道”は、そもそも内山戦からスタートしています。

あの試合、ファンの方々は、まだ記憶に残していることと思います。そうです。11年1月31日に急きょ、めぐってきた世界初挑戦ですね。

その前年の10年12月中旬、ワタナベジム(東京・品川区東五反田=渡辺均会長)から「緊急のお知らせ」が各社に配布されました。

同ジムのWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志のV3戦に予定されていたWBA世界同級暫定王者のホルヘ・ソリス(メキシコ)が、急病のため来日できず、試合を延期する旨の連絡でした。

そこで急きょ、代役としてチャレンジャーに決まったのが、同級4位の三浦(横浜光=当時)でした。試合は3回、三浦のボンバーレフトを顔に叩き込まれた内山がダウンを喫し、場内騒然となりましたが、その後は冷静にジャブを叩き込んで三浦の目をふさぎ、8回終了TKO勝利を収めました。

負けた三浦は、この一戦から気合が入ります。帝拳に移籍した後、11年10月の再起戦で元WBC世界スーパーフェザー級暫定ユース王者のホルヘ・ペレス(メキシコ)を下し、13年4月の王座奪取へと結びつけます。

思えばこの再起戦も、メキシカンが相手。何かの因縁を感じさせる復活でした。

そうした流れにあって、内山との間にできた接点は、2人のリマッチ実現にまで進みました。昨年大みそか、大田区総合体育館の同じリングで内山がV8に、三浦がV2に成功、両者が“やる気”を見せれば、WBA&WBCの両団体同級統一戦の期待は大きく膨らみましたが、一時は確実視されるほどのところまで行きながら、諸事情により現段階では実現せずにいます。

三浦の今回の防衛戦も、もちろん内山もそうですが、それぞれにそうした可能性を背負ったものであり、勝って米国進出ともなれば、また新しい世界が開けてきそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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