立ち塞がる“世界の壁”をどう崩す?

ボクシング・ファンにとっては、ぜひとも“観(み)ておきたい”一戦が、10月18日(日本時間同19日)に米カリフォルニア州カーソンで行われます。

そうです。WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(32=カザフスタン)vsWBC世界同級暫定王者マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)のWBA&WBC世界同級王座統一戦ですね。
(試合の模様はWOWOWの「エキサイトマッチ」で10月19日午前11時から生中継されます)

ちなみにこの興行は、5階級制覇王者で現WBA世界フェザー級UD(アンディスピューテッド)王者ノニト・ドネア(フィリピン)vsWBA世界同級王者ニコラス・ウォータース(ジャマイカ)のWBA世界同級王座統一戦も併せて行われるダブル・タイトル戦となっており、こちらも見逃せない一戦です。

ここに来てグイグイと「GGG」(ゴロフキンの愛称)がクローズアップされるのは、やはり、ロンドン五輪ボクシング男子金メダリスト・村田諒太(28=帝拳)の世界獲りが、次第に近づき、標的として避けることが出来ない存在となっているからでしょう。

村田は、今年5月22日のヘスス・ネリオ(メキシコ)戦=6回KOでプロ4連勝=後に行った米国でのトレーニング中、米カリフォルニア州ビッグベアで合宿を行っていたGGGとスパーリングするビッグチャンスを得ています。

好運と好機をつかめるか

1R4分、計3Rのスパーリングで村田は、GGGのとてつもない強さを体感するとともに、常に冷静、奢(おご)らず紳士的な人柄にも触れ、目の覚める思いをしています。

GGGは、この後、7月26日(日本時間同27日)に米ニューヨーク州の「MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)」でV11戦を行っており、3回TKOでダニエル・ゲール(オーストラリア)を一蹴! プロ30戦全勝(27KO)で王座奪取後、11度の防衛戦をすべてKO&TKO勝ちしている、とてつもない男なのです。

ゲール戦後、改めて“ミドル級最強”の称号を再認識させた感のあるGGGですが、今回のルビオとの勝負もまた、注目を集めています。GGGがKO勝利の山を築けば、ルビオもKO勝利の山を築いて王座への道を歩いてきた強打自慢、メキシカンとの激しい倒し合いが予想される中、さて勝負の行方は・・・といったところです。

村田もしかし、よりによって・・・という感はあります。GGGを頂点に世界のミドル級の層の厚さ、面々のケタ外れの強さ、に立ち向かっていかなければならないのですから・・・。

2013年3月、モナコ(モンテカルロ)でGGGのV7戦に挑んだ石田順裕(グリーンツダ)は3回、右フックをあごに受けて沈みました。試合を決めたそのパンチは、石田が「あごが割れたかと思った」と振り返るほどの強烈なパンチだったそうです。

そういえば村田も、GGGと行ったスパーで右のこめかみに受けたパンチを「石のように硬い拳」と表現していました。

10歳でボクシングを始めたGGGは、アマ時代、2004年アテネ五輪で銀メダルを獲得しています。メダルの色は各上の村田が、GGGを超えるには・・・果たして。

世界獲りのチャンスというものは、本当に運とタイミングが関わってくるものだと思います。そのときの王者は誰か? そして“絶対王者”にも王座を明け渡す時期というものが必ずあり、チャレンジャーがそこにぶつかれるかどうか? などですが、村田はさて・・・そういう好運をつかめるでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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