“ポスト松山”不在の寂しさ

プロゴルフ界は、秋のシーズンを迎え、終盤のビッグトーナメントを視野に入れて熱が入っています。

が、その裏でちょっと注目したい大会が目下、オーストラリアで開催されています。

男子アマチュア・ゴルフの「アジアパシフィック選手権」(10月26日最終日、オーストラリア・メルボルン=ロイヤル・メルボルンGC)ですね。

この大会は、アジアでのゴルフ振興を目的として09年に第1回大会が開催(開催国=中国)されています。

注目は、アジア太平洋ゴルフ連盟、マスターズを開催するオーガスタ・ナショナルGC、全英オープンを主催するR&Aの共催イベント、ということで、アジアのアマチュア選手に「マスターズ」出場の道を開くという、画期的な大会となっていることです。

それに応えたのが、日本の松山英樹(22=LEXUS)でした。

当時、東北福祉大1年、18歳の松山が、10年の第2回大会(開催国=日本、霞ケ関CC)を制覇。翌11年のマスターズに日本人アマとしては初の出場を果たし、通算3アンダーの287、27位でベストアマに輝き、日本人選手初の表彰式に出席する活躍を演じています。

松山はまた、11年の第3回大会(開催国=シンガポール、シンガポール・アイランドCC)でも優勝を飾り、2年連続で12年のマスターズ出場を果たしました。

千載一遇のチャンスをモノにする意識

このときの松山は、オーガスタの洗礼をイヤというほど受け、最終日に「80」を叩くなど、通算7オーバーの54位に沈んでいます。

また、12年の第4回大会(開催国=タイでは、3連覇を狙った松山が4位に終わり、代わって14歳の中国人中学生、関天朗(グァン・ティンラン)が優勝。史上最年少出場となった13年のマスターズでは、予選を通過、最終成績は58位でベストアマを獲得しました。

松山にしろ関にしろ、かつてアジア圏のアマチュア選手にとって遠かったマスターズへの道が、この大会の開設のおかげで近くなり、最も大事なことは、そうしてめぐってきたチャンスを、指をくわえてただ眺めるだけではなく、確実にものにした! ということでしょう。

今年の大会には、6人の日本人選手が出場しています。期待が懸けられたのは、昨年の第5回大会(開催国=中国)で2位となった長谷川祥平(21=大阪学院大3年)の雪辱でした。

・・・が、今大会の長谷川は、第2日(10月24日)を終えて、予選を通過したものの、通算7オーバーは、通算7アンダーの首位に14打差の大差で万事休す。日本人選手のトップは、佐藤太平(21=東北福祉大3年)と小浦和也(21=専修大4年)のイーブンパー、11位で展開は苦しいものとなっています。

残り2日間で若手日本人アマが、どれだけの巻き返しを見せてくれるでしょうか。

彼らに求められるものは、松山や14歳の関が、自らの手でこじ開けた“世界への扉”に向けての意欲-言い換えれば、千載一遇のチャンスをどうものにするか、の意識改革ですね。

チャンスが目の前にありながら、みすみす見逃してはもらいたくありません。自分自身の将来のために貪(どん)欲に挑んでもらいたいものです。

第2の松山、出でよ! とゲキを飛ばしたい気持ちです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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