ああ、我が愛しの新聞(紙)よ!

雨で濡れた靴に「新聞紙」を丸めて入れる-などということは、各家庭で“生活の知恵”的に当たり前に行われていることでした。

そういう使われ方は、一日が始まる朝のひと時、情報収集という「新聞(news)」の役割を終えた後、午後の始まりには、早くも“古新聞”となってしまう「紙(paper)」の有効活用法だったことでしょう。

・・・が、新聞づくりに携わっている者として、午前中の役割を終えた後とはいえ、そういう使われ方は、どうにも納得がいかない! と複雑な思いを抱いてしまいます。

だって・・・考えても見て下さいヨ。くしゃくしゃに丸められて濡れた靴の中に押し込まれた「paper」には、昨日の雨の中、私自身が歩き回ってやっとつかんだ「news」が印刷されたりしているのですから・・・。

だから私は以前、自分の家族には、頼むからそういうことをしないでくれ、ときつく、言っていたもので、その懇願は受け入れられたものの、気がついたら他社の紙が自社の紙に代わっていた、という、笑えない話となっていました。

つまり、新聞の紙というものは、それだけ日常生活面に欠かせず、さまざまな使い方をされているということなのでしょう。

その理由としては①コーティングされていないため吸水性が良い②水分を含んでも破れにくい③印刷したインクが水分を含むとガラスのツヤを引き出す-などのプラス面にあるようですが、そうした効果があるなら、主婦たちの知恵は、亭主の汗と涙など、どこ吹く風で「新聞」の役割を終えた「紙」の有効な使い方をどんどん開発していくことでしょう。

思いもかけない多様な使い方

先日、書棚の片隅で埃(ほこり)にまみれていた「おばあちゃんの知恵袋~決定版・日本の暮らしの知恵~」(宝島社刊)を取り出して読んでいたら、いやはや、新聞紙の有効活用法が次々に出てきて驚かされました。

いわく-。〈読むのは一度ですが、使い方は無数にあります〉なのだそうです。(私の複雑な思いはますます、広がってしまいますが・・・)

ざっと取り上げてみると-。

まず〈保存〉効果。

冷蔵庫の野菜室の下敷きにする。じゃがいも、にんじんなどを包んでおくと長持ちする。レタスなどの葉物野菜は、新聞紙を濡らして包むと鮮度が長持ちする。

次に〈掃除〉効果。

水拭きした後の窓ガラスを新聞紙で拭くとインクの油分でコーティングされたようになる。玄関の掃除など、水に濡らした新聞紙を細かくちぎって撒いて掃除をするとゴミや砂ががきれいに取れる。汚れた浴槽に新聞紙を広げて浮かべると垢や髪の毛などを吸い取ってくれる(スゴい!)。

さらに〈消臭〉効果。

下駄箱(ン? 靴箱ですか?)の底に敷いておく。靴の中に入れておけば、水分を吸い取り、インクが臭いを消す。生ごみ、あるいは赤ちゃんのおむつは、新聞紙に包んでおくと消臭効果がある。

他にも〈保温〉効果などがあり、すごいですねェ~、赤ちゃんのおむつを包んだ新聞紙に私が書いた記事など掲載されているとやりきれない感じもしますが、まあ、これも新聞紙の多彩な用途、として目をつぶるべきなのでしょう。

まあ、考えてみれば、新聞の命は午前中です。通勤電車内でも、読まれた新聞が網棚に無造作に放置されるのを見るにつけ、前日のオレの東奔西走は無為だったか? などと嘆いたりしたこともありますが、午後になって役目を終えた紙が、こうして有効活用されることには、むしろ、喜ばなければならないのでしょう。

それにしても・・・ああ、という気持ちは、なかなか拭えませんが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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