庶民感覚と行政の埋まらない溝

年の瀬を間近に控え、行きつけの「飲み処(どころ)」での話題は、酒量に比例しつつ、あーだ! こーだ! と多岐にわたります。

争点が絞り切れず、どうにも明確な意義を欠きながら、投票したい野党が見つからない衆院選(12月14日=投開票)への不満は、庶民の感覚として「アベノミクス」効果は、反映されていない! 実感がない! というところにある、今回ばかりは政治に関心があればこその棄権だろう! などとカウンターに怒りをぶつけるしかありません。

そんなテーマが一段落したところで、こちらに話が振られてきました。

〈ねェねェ、ナンか韓国のオリンピックがヘンなことになってるみたいじゃない。日韓関係が軋(きし)んでいる中で日本はどうするのよ?〉

ン? 韓国のオリンピック? ああ、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪の件ですね? そういえば、同国の大会組織委が、ボブスレーやリージュなどの「そり競技」開催を日本に委託したい旨を国際競技団体と非公式に競技している、というニュースが外電で伝えられました。

韓国・平昌で2018年冬季五輪開催が決定したのは、2011年7月のことでした。それから3年余。五輪開催に向けての平昌の情勢は、財政難による準備の遅れが指摘され、中でも「そり競技」の会場建設には、膨大な費用がかかることもあり、日本(長野スパイラル)での分散開催案が浮上してきた、というわけです。

韓国民だってイヤだろ!

韓国での国際大会開催といえば、今秋の仁川アジア大会があります。同大会は、日本ではTBSテレビが連日、大々的に中継したことで、いつも以上の盛り上がりを見せていましたが、大会運営に関しては、トラブルも多く、成功とは決して言えないな、と取材に当たった担当記者は語っていました。

アジア規模の大会でそれであれば、オリンピックという世界規模の大会をどう運営するのか? という危惧は避けられません。が、2008年北京夏季五輪の例を持ち出すまでもなく、五輪開催には〈国威の発揚〉という意地が懸けられます。

財政上の困難があろうと誘致した以上は、さまざまな障害を乗り越えて開催にこぎつけることが“手を挙げた国”の役目というものでしょう。

飲み仲間の韓国評には容赦がありません。

〈意地がないよな。財政上の厳しさなんて今、分かったわけではないだろ。困難が予想されるなら、最初から手など挙げなければいいんだよ〉

この考えに関しては、自国(韓国)の専門家筋からも同様の意見が上がっており〈情勢が厳しいのなら開催を返上すべきだろう〉との指摘もあるようです。

他方、この件に関する報道の中には、共催案には“コスト削減”が根底にあり、もし「そり競技」を設備がある日本で開催できるなら、2020年東京夏季五輪の一部競技を韓国で開催することもあり得る、というものもありました。

飲み仲間が怒ります。

〈そんなことがあったら国民は怒るだろ。韓国民だって同じだよ。行政と国民感情の温度差! 今回の選挙を含めて、官・民がどんどん、離れていくような気がするねェ〉

まったく!・・・ボトルが空になるペースも、この時期、速過ぎる日々が続きます。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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