ある“ダッファー”の嘆き節

先日、知り合いのゴルフ好きの女性から郵便物が届き、開けてみると「ホールインワン」達成記念の手拭いが入っていました。

静岡県の某ゴルフ場でプレー。140ヤードのパー3で“やっちゃった!”とのことでした。その記念の特製手拭いには、快挙の状況が描かれており、あ~あ、3回目~! の文字も染め抜かれていました。

へエ~ッ! 3回も! 幸運というものは、どういう形で人に割り振られるのか、それこそ“神のみぞ知る”で分かりませんが、長年のゴルフ歴でホールインワンなどかすりもしない私にしてみれば、人の一生、限りのあるラックが、これだけゴルフに集まってしまっては、他に回らネ-ぞ! など、やっかみたくもなろうというものです。

ものの資料によると、米ゴルフ専門誌が出したホールインワンの確率というものは、概して「2000ラウンドに1回」なのだそうです。

簡単に「2000ラウンド」などと言いますが、せいぜい踏ん張って「月2回(ラウンド)」ほどゴルフ場に出向いたとして「年24回(同)」です。2000ラウンド達成には、実に83年かかる勘定となり、サラリーマンの月イチ・ダッファーに、この快挙は夢のまた夢だな、と心得ていたほうが、余計なことを考えずに済みそうです。

そんなことを考えながら、私の愛読書の一つ、摂津茂和著「不滅のゴルフ名言集」をパラパラとめくっていたら、こんな言葉が出てきました。

〈スクラッチ・プレーヤーとアベレージ・ゴルファーの相違は、前者は1ラウンドに2つのミス・ヒットをすると、その日一日中悩むが、後者は1ラウンドに2つの良いショットをすると、それだけで満足する〉(作者不明)

まったくその通りですね。後者に該当するダッファーを、解説によると、米国では「ハッピー・ハッカー」と言うのだそうですが、我が身を振り返ってみても、ドライバー・ショットで“今日イチ”が出れば、スコアに関係なく、その日一日大満足! などということは、よくあることです。

「90」なんか切らなくていいのだ!

ホールインワンなどが出ようものなら、もうそれを一生の記念にして“打ち止め”にしてもいいか、と思うほどになることでしょう。

ある日あるとき、仲間のアベレージ・ゴルファーが言いました。

「ボギーペースで回れば90だろ。そのうち、4つのパー3を、根性でパーに収めれば86だぜ」

いえいえ、大それた話ではありません。いかに「90を切るか」というレベルの算段です。

また一つ、言葉が出てきました。

〈100シューターは、ゴルフをおろそか(ネグレクト=怠る)にする。90シューターは、家庭をおろそかにし、80シューターは、ビジネスをおろそかにし、70シューターは、すべてをおろそかにする〉(作者不明)

笑えないですねェ。まったく。怖くなります。

この骨身にこたえる言葉の解説にこうありました。

「アマチュアにとって、ゴルフはあくまでレジャーであり、レクリエーションでなければならない。すべてを犠牲にしてまでゴルフがうまくなったところで、それは誇りにはならない。その意味でこの言葉は、アマチュア・ゴルファーに対する警告が含まれているといっていいだろう」と-。

「いかに90を切るか」で頭を悩ませているそこの人、そう、あなたですよ。家庭をおろそかにしていませんか? 90なんか切らなくていいですよ。切れば次、ビジネスに影響を及ぼし始めますよ。

そうです。ゴルフはあくまで、レクリエーションとして楽しくなければならないのです。

フォアー! 右、右! お客さん、OBですね。もう一回・・・ウ~ン、それにしても最近、このレクリエーション、どうにも楽しくありません。ぼちぼち、クラブを置く日が近づいているのかもしれません。

アア、最後に一度くらい、ホールインワンを出してみたいものですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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