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試練が続く2勝目への道

それを“健闘!”と称(たた)えるべきなのか、あるいは“残念!”と悔しがるべきなのか、この記事のトーンに迷いました。

USPGAツアーの「フェニックス・オープン」(2月1日=日本時間同2日=最終日、米アリゾナ州スコッツデール=TPCスコッツデール)で、ツアー2勝目を逃し、2位となった松山英樹(22=LEXUS)に対してです。

私はこの試合を「NHK BS1」(2月2日午前6時~)のライブでテレビ観戦していましたが、激闘を振り返ってみましょう。

最終日、首位のM・レアド(英国)に3打差の通算10アンダーでスタート(最終組)した松山が、いきなり魅(み)せてくれました。

1番(パー4)で第2打、残り約130ヤードを直接カップイン! のイーグル発進です。やってくれますねェ、といった感じ。3番(パー5)で予定通りのバーディー。5番(パー4)のバーディーで通算14アンダーとして首位に並びます。(さあ、これからだ!)

オオッ! と画面から目が離せない展開となりましたが、その後、惜しいパットが何回かあり、我慢を強いられます。

この段階で思い出されたのが、今年初戦となった「現代自動車チャンピオンズ大会」(現地時間1月12日最終日、米ハワイ州カパルア=プランテーション・コース)での惜敗でした。

この試合、松山はパットが入らずに再三のバーディー・チャンスを逃し、苦戦を強いられました。最終18番でも、入ればプレーオフ進出となった約2メートルを外し、悔しい3位に甘んじています。

悔しさこそがプロの強さを生んでいく

このときの二の舞にならなければいいが・・・と思いつつ、展開を見守りました。6番以降12番までの7ホールをパーの後、13番(パー5)でバーディーを奪います。通算15アンダーで単独トップ! です。

ホント、ゴルフというのは不思議なメンタル・ゲームですね。つくづくそう思います。チャンスの後にどうしてピンチあり! なのでしょうねェ。松山は、バーディーの後の大事な14番(パー4)で3パットのボギーを叩いてしまうのです。

最終日の優勝争いというシビアな展開の中、バックナインでのボギーというのは致命的なミスとなってしまうのですね。上がり3ホール、通算15アンダーのB・ケプカ(米国)、レアドとの競り合いの中、落とした1打が遠く、最終18番(パー4)でも、約3メートルをラインの読み違えで打ちきれず、初優勝を飾ったケプカに1打及ばずの2位となりました。

さて・・・冒頭に記した松山の“トーン”です。この場合の“トーン”の意味合いは、2015年シーズンを迎えた松山の「全体像から受け取る印象」とでもいいいましょうか。

健闘にしても残念にしても、もちろん両方が含まれるのですが、私は厳しく受け止め「極めて残念」のほうを選択しようと思います。

なぜなら、今年に入り、松山の戦績は、3戦して2戦の優勝争いを繰り広げており、もはや優勝戦線に躍り出ることがフロックではなく、培った実力から、ということを周囲に印象づけているからです。

周囲が「健闘」とか「善戦」などという目で見なくなったとき、選手は当然、これまで以上に厳しい立場を強いられるようになります。自分に懸かるプレッシャーは、ハンパなく、相当なものになるからです。が、松山にはこれを乗り切ってもらいたいと思いますね。

そして自身、3位だ2位だを「健闘したじゃないか」「善戦だったろ」と甘んじることなく、本当に地団太を踏むほどの悔しい思いを繰り返すことで、プロの強さというものは、次第に迫力を増し、本物になっていくのでしょう。

次戦の戦い、またまた目が離せなくなりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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