“浪速のジョー”2世に注目!

プロボクシング元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の周辺が、このところにぎやかです。

そうです。辰吉の次男・寿以輝(じゅいき=18)のプロデビュー戦が決まったからですね。

やはり“蛙の子は蛙”なのでしょう。かつての“天才”辰吉のDNAを受け継ぐ寿以輝がどんなボクシングを見せてくれるのか、これは楽しみなことです。

1996年(平8)8月7日、大阪・守口市生まれ。寿以輝は、オヤジの辰吉が“苦難のとき”に誕生しています。

1991年9月、WBC世界バンタム級王者グレグ・リチャードソン(米国)を下してプロ8戦目の国内最短記録(当時)で世界の頂点に立った辰吉は、歓喜もつかの間、その直後から“迷走”が始まりました。

左目の異常が発覚(網膜裂孔)→1年間の休養後、1992年9月の復帰戦で暫定王者となっていたビクトル・ラバナレス(メキシコ)と対戦して敗れ王座陥落→さらに1993年7月、ラバナレスとの再戦でリベンジしたものの左目網膜剥離が発覚・・・。

もうダメだろう、もう引退だろう、という中、辰吉はそのたびに立ち上がり、リングにしがみつき、薬師寺保栄(松田=当時)とのボクシング史に残る死闘も演じ、1996年3月、ダニエル・サラゴサ(メキシコ)が持つWBC世界スーパーバンタム級王座に挑戦して惨敗を喫した後の夏、寿以輝はこの世に出ています。

父のプロ初戦は2回KO勝利!

1997年11月、辰吉がシリモンコン・ナコントンパークビュー(タイ)を下して奇跡的な王座復帰を果たしたとき、寿以輝はまだ、1歳と3カ月でした。・・・が、そうしたことは、親子であれば、感覚的に通じ合うものがあるのかもしれません。

幼年時から辰吉がボクシングを教えていたこともあり、幼稚園時には、もう「世界チャンピオンになるんだ」と口にしていたそうです。

辰吉の息子評-。

〈上(長男=寿希也さん)は優しい。下(次男=寿以輝)はオレ似かな〉

昨年11月、大阪市内で行われたプロテスト(C級ライセンス=4回戦)を受験して合格。将来の世界チャンピオンのスタート地点に立ちました。

そして・・・今回4月16日(大阪・ボディメーカーコロシアム)でのデビュー戦(対岩谷忠男=神拳阪神)が決まりました。

その日、この会場では、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(32=帝拳)の8度目の防衛戦が行われ、寿以輝のプロデビュー戦は、その前座となりますが、ときを経てオヤジと同じ、バンタム級のチャンピオンが戦うリングに上がるということは、大きな励みになることでしょう。

ところでオヤジ辰吉のプロデビュー戦は、どうだったでしょうか。

1989年9月29日、大阪府立体育館-現在の大阪・ボディメーカーコロシアムです。

韓国の崔相勉と戦った辰吉は、2回47秒、圧巻のKO勝ちを収めます。

前進する崔に対して辰吉は、柔軟なホディワークとステップ、さらにジャブ、接近してボディで寄せ付けず、相手にボクシングをさせずに試合を決めてしまいました。

当時、帝拳ジムの本田明彦会長は、辰吉の持って生まれた手足の長さと体の柔らかさを最大級に評価したものでしたが、果たして寿以輝が、天才“浪速のジョー”に迫れるか! その動向から目が離せなくなりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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