恵まれた環境の中での課題は?

このところの人気、そして繁栄-そうしたものよって、日本の女子プロゴルフ界は、本当に恵まれているなァ、とつくづく思います。

このほど、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会=小林浩美会長)とメルセデス・ベンツ日本株式会社とのオフィシャル・パートナー契約が、新たに3年間更新されたことが発表されました。

この契約は、2012年に締結(3年間)され、パートナーシップの概要は、各試合の成績(上位20人)及び、出場試合(ラウンド)数の2分野にそれぞれポイントが与えられ、獲得ポイントによるランキング1位の選手-つまり、より多く試合に出場して、より良い成績を収めた選手-に最優秀選手賞(賞金500万円など)が贈呈されるというものです。

ちなみに新体制がスタートした2012年は全美貞、13年は横峯さくら、14年はアン・ソンジュがそれぞれ獲得しています。

こうしたサポートは、選手の大きな励みになるでしょうし、競い合うという切磋琢磨により、女子プロゴルフ界全体に好循環を生み、底上げへの期待にもつながることでしょう。

そして・・・私が冒頭に〈本当に恵まれているなァ〉と記したのは、最優秀選手賞(MVP)を獲得した選手に、新たに「3年間のシード権」が与えられることになった、というビッグなプレゼントです。

JLPGAツアーの出場資格(シード権)は、その年の賞金ランク50位以内の選手が翌年1年間の試合出場権を獲得するというのが基本です。

他にツアー競技優勝者に1年間、メジャー競技優勝者に3年間、メジャー競技複数回優勝者(同一年度)に5年間・・・などがありますが、とにかくトーナメント・プロにとってシード権獲得は“死活問題”であり、まず、賞金ランク50位以内に入って出場資格を得ないことには、ツアー競技優勝もメジャー競技優勝の機会も生まれません。

大きい“3年間シード”のプレゼント

3年間のシード権を獲得するための条件は、前記した①メジャー競技優勝と②賞金ランク1位-があります。

が、獲得ポイントによって争われる〈メルセデス・ランキング〉は、各試合の成績とラウンド数に振り分けられており、ということは、例えば優勝がなくとも、せっせと試合出場に励み、トップ10を目指す“鉄人(鉄女?)的”な選手に3年間のシード権という、垂涎(すいぜん)のご褒美が与えられるチャンスがある、ということになるのですね。

このテの選手は今、誰がいるだろうか、ということを考えると、真っ先に浮かび上がるのが横峯さくらですね。

彼女は今季、USLPGAツアーにチャレンジしていますが、2013年シーズンに〈メルセデス最優秀選手賞〉を獲得したときは、実に「92試合連続予選通過」という、これまで不動裕理が保持していた「91試合予選通過」のツアー記録を塗り替えるツアー新記録を成し遂げています。

これぞ、まさに“鉄女”の勲章! でしょうね。

その年、最後の最後までもつれた賞金女王の座は森田理香子に譲り、2位となりましたが、横峯の活躍は、ある意味、メルセデス・ポイントの意図に沿ったものになったかもしれません。

さて・・・JLPGAツアーの2015年シーズンは、3月6日の恒例「ダイキン・オーキッド・レディース」(沖縄=琉球GC)で幕を開けます。

今季は全37試合、賞金総額は史上最高額の33億3300万円にふくれ上がり、JLPGAツアーの、ますますの繁栄を裏付けています。

外部の支援もある恵まれた環境の中、やはり“こうあってほしい”と願うのは、選手のレベルアップでしょう。

国内では連続試合予選通過の新記録を達成した横峯でさえ、海外では滑り出し、苦戦を強いられ、それこそ予選通過が目標となってしまっています。

そうした実情を見据え、日本のツアーに出場する選手たちは、良い環境に甘えず、腕を磨いてほしいですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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