背筋が凍る予選落ちとの戦い!

どうにも調子が上がらない様子ですネ~。

観(み)ているほうは、ヤキモキ状態、思わず“どうしちゃったの?”などとつぶやいてしまいます。

USPGAツアーで苦戦を続ける石川遼(23=CASIO)です。

同ツアーの2014~15年シーズンは、前週までの西海岸から今週、舞台をフロリダに移し、石川にとって気分転換になるかなァ、と期待していましたが、2月26日開幕の「ホンダ・クラシック」(米フロリダ州パームビーチガーデンズ=PGAナショナル)では初日、4オーバーの74(パー70)で102位と大きく出遅れてしまいました。

石川は、今年に入って「ヒューマナチャレンジ」(現地時間1月25日最終日、米カリフォルニア州=PGAウエスト)から4試合連続して予選落ちを喫しており、今週も予選落ちとなると5試合連続となり、頑張ってきた米国中心のチャレンジも、方針を修正せざるを得ない状況に追い込まれてしまいそうな危機に直面しています。

大会は、ゴルフ専門チャンネルの「ゴルフネットワーク」と「NHK BS1」が放送してくれていますが、気がかりな第2日(2月27日)は、現地情報によると、悪天候のために長時間の中断が続き、日没サスペンデッドになったとのことでした。

そんな中で石川の途中経過は、徐々に巻き返して予選通過ラインに近づいているようですが、まあ、5試合ぶりに予選を通過したとしても、予選を通過できてよかったね、というゴルフでは“石川らしさ”がなく、情けないですね。

縮こまらずに“らしさ”で復活してほしい

決勝ラウンド進出を懸けたカットラインというのは、常に線上を行き来している選手たちにとっては極めて重く、まさに崖っぷちでゴルフをしているような“背筋の寒さ”を感じるようです。

以前、スポニチ本紙のゴルフ担当記者としてトーナメントの取材に当たっていたころ、そうした選手に話を聞いたところ、彼らはこう答えました。

〈予選通過が目標になってしまうと、次第に予選を通過するためだけのゴルフしかできなくなってしまうんですね。初日から“それ”が頭をよぎり、2日目は恐怖です。すべてが縮こまってしまいます〉

記者の目は、新聞報道上、どうしても優勝争いを繰り広げそうな上位選手の「表の戦い」に傾いてしまいますが、その目を下位選手に転じれば、この「裏の戦い」のほうが、はるかにシビアであり、人間味あふれる「銭闘」でもあります。

なぜなら、トーナメント出場には、現地へ移動するための旅費、滞在するための宿泊代、さらに食事代などの経費がかかり、予選落ちした際には、それらの出費は、回収できずに帰路につくことになってしまうからです。

だから、予選通過ギリギリの選手たちは、グループで行動し“割り勘”の支払いが多い、という話も聞きました。

ひとつ、ウ~ン! とうならされたことがありました。

国内トーナメントでの成績は、新聞紙上では現在、出場全選手を掲載していますが、以前は紙面の都合により、下位選手は「以下主な選手」や「以下主な予選落ち」という表示で選手名をピックアップして掲載していました。

この形にクレームがつきました。つまり、掲載から漏れた選手が「オレは“主”じゃないのか」というクレームです。

こうしたことは、別に掲載から漏れた選手の“やっかみ”だけでなく、選手の成績は、新聞を通した、サポートしてくれる人たちへのいち早い報告であり、あるいは予選通過が気になる家族への一報であり、下位選手にとっては、主だとか主でないとか、新聞の紙面づくりの都合では済まされない、大事なものがあるのですね。

つまり、トーナメントのカットラインの裏には、それだけ選手たちの泣き笑い、苦労が隠されている、というわけです。

若くしてスターダムにのし上がった石川の苦労は、こうした彼らの苦労とは違うものがあるでしょうが、予選落ち続きの中で自分を見直し、縮こまらずに大きく復活してもらいたいと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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