このあたりで知名度を高めたい!

“ゴッドレフト”に対して“ボンバーレフト”は、どうも「知名度」面がもうひとつ、本人もそれが悩みの種のようです。

5月1日(東京・大田区総合体育館)に4度目の防衛戦を行うことが決まった、プロボクシングのWBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(30=帝拳)です。

三浦が2013年4月8日、WBC世界スーパーフェザー級王者ガマリエル・ディアス(メキシコ)を9回TKOに下して王座を奪取したとき、会場の東京・両国国技館に集まったスポーツ新聞各社のボクシング記者たちのお目当ては、WBC世界バンタム級王者“ゴッドレフト”山中慎介(帝拳)のV3戦(山中の12回TKO勝ち)でした。

が、そのリングで“ボンバーレフト”三浦が魅せます。

王者から3回にダウンを奪いました。さらに6回、そして7回にも! オッ! から、オオッ! へ。戦況を見守る記者たちの驚きの度合いが変わり、3度目のときは、なぜか、ヤバイッ! の声も。9回に決めたときは、やってくれたぜ! で、そのあたりの推移が、三浦の立ち位置を象徴しているかのようでした。

つまり、実力の割に注目度が低い、という立ち位置です。

確かに振り返ってみれば、その実力は相当なものです。

王座奪取後、敵地メキシコに乗り込んで戦った初防衛戦(同級1位セルヒオ・トンプソン=メキシコ)を“完全アウエー”の中で判定勝ち。2位とのV2戦、1位とのV3戦もことごとく、TKO勝利で乗り切っている戦績が、それを証明しています。

恐怖の“メキシカン・キラー”なのに・・・

ちなみにこの4戦、すべてがメキシコ人ボクサーを相手にしており、日本での注目度の低さとは対照的に、ランク上位の選手をバタバタと倒されたメキシコでは、三浦の名は“メキシカン・キラー”として天敵視され、恐れられてもいるようです。

三浦の世界への出発点は、言うまでもなく2011年1月31日、世界初挑戦となったWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)との試合でした。

内山陣営が当初、予定していたWBA世界同級暫定王者(当時)ホルヘ・ソリス(メキシコ)との試合が、ソリスの体調不良のため出来なくなり、代替挑戦者となったのが三浦でした。

その試合、三浦は、目がハレて視界不良となり、8回終了TKO負けしたものの、3回に“ボンバーレフト”の炸(さく)裂でダウンを奪う意地を見せています。

三浦はこの敗戦後、帝拳ジムに移籍しメキメキと腕を上げ、内山戦の悔しい敗戦から雌伏2年、世界の頂点に立ちました。

こうなると内山との再戦が“ビッグマッチ”として望まれ、前回のV3戦後、2人の団体統一戦の可能性がかなり濃くなり、現実味を帯びました。

2人が対戦すれば、面白い試合にはなるでしょうが、それとは別に内山陣営のほうには、既に三浦戦は(一度勝っていることで)終わっているとの認識があり、実現にはそのあたりの歩み寄りが必要となりそうです。

新年の抱負として三浦は、内山戦が実現するなら戦う、海外での防衛戦にも興味がある、と語っていましたが、今回V4戦で内山戦は回避され、相手は同級8位のビリー・ディブ(29=オーストラリア)となりました。

ディブは元IBF世界フェザー級王者で同王座を2度防衛している実力者です。

三浦にとって“不足なし”の相手でしょう。そして内山戦への再アピールを含め、知名度アップの防衛戦を見たいものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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