春風が運んでくるものは?

2015年春-。“巣立ち”の季節ですね。

春本番の暖かさに包まれ始めた街中には、そこかしこに若い人たちの希望が満ちているようにも感じられます。

先日、新年度から中学生になる少女に将来の夢を聞いたら、間髪を入れずに「薬剤師になるの」という答えが返ってきました。

理由を聞くと「人の役に立ちたいからかなァ」と言います。

犯罪の低年齢化が顕著な昨今の世の中で、なぜ子供たちこんなことを…と首を傾げてしまう凄惨な事件が起きている一方、この少女のように真っ直ぐな希望をよどみなく聞かされると、聞くほうはホッとする一方、いい加減だった我が身を振り返り、このごろの子供たちは、このころから既に具体的な将来像を描いているのだなァ、などと感心してしまいます。

そんなに急ぐなよ! というわけでもないでしょうが、大学生の就職活動時期の変更がクローズアップされています。

政府の、大学生はまず、学業を優先すべきだろう、との意向を受けて経団連が、会社説明会など採用情報の解禁を、これまでの「3年生の12月」から「3年生の3月」に、また採用選考の開始を、これまでの「4年生の4月」から「4年生の8月」に、それぞれ後ろ倒しする、というものです。

より専門色が濃くなる若者世代

2015年卒業予定者は、従来通りでやってきましたが、新採用ルールが適用される2016年春に卒業予定者たちは、先輩たちより“3カ月遅れ”の就活にどう対処することでしょうか。

ところで今の世の中が、景気回復状態にあるのかどうか、あまり実感はありませんが、就職戦線は大卒、高卒とも“売り手市場”の好調が伝えられています。

かつては「氷河期」があり、さらに2008年秋の「リーマンショック」後の情勢は「超氷河期」などと命名された受難のときとなりましたが、そうしたことを乗り越えて好調なのは結構なことです。

「大学生→就職」という一連の流れにあって、フト思うことは、私たちの年代に共通してあった、とにかく大学生にさえなっておけば、就職は何とかなるだろう、という時代から、今、大学生になったところで就職が何とかなるとは限らない、という時代になっていることです。

だから・・・冒頭に記した少女のように、目標を決め、そこからさかのぼって、自分の歩む道を明確にしようとする考えが生まれるのかもしれません。

つまり、例えば、東日本大震災などに接して将来、人の役に立つ仕事をしたいなァ、と思う、そこから、薬剤師もアリかな? という職業の選択が浮かぶ、そうなるためにはどうするか、どういう勉強をしてどういう大学に進めばいいか、などが次第に具体的になり、そこから外れる“行き当たりばったり”的なものをムダと考えるようになる、という思考です。

こうしたことは、ゴルフの松山英樹にしろ、テニスの錦織圭にしろ、平成生まれのアスリートたちに共通項としてしばしば見られる思考であり、そこから生み出されるものは、昭和世代のものとはまったく違うものになります。

2015年春-。巣立ちの季節は、また何か、新しいものを構築しそうな気配です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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