“涙の季節”に思うこと

この季節、街中では、袴(はかま)をつけた若い女性の和服姿が、そこかしこに見られるようになりました。

最近では、女子大生だけでなく、中学生の卒業式にも、少女の和装が進出しているそうですから、まさに卒業シーズンの風物詩、この姿は、女子の定番、なのかもしれません。

他方、この晴れ姿とともにある、この季節のもう一つの定番が「涙」でしょうか。

出会いのときもあれば、別れのときもあり、これから始まる、別々の新しい歩みに向けて、みんな、ありがとう! 頑張ろうね! と感動の熱き涙は、ウルウルと止まりません。

そうした姿に接してつい、こちらも、もらい泣き! などということもあり、いったい、涙って何? 人はなぜ泣くの? を追い求めてしまいました。

まず「涙」の定義です。

〈涙〉=「眼球の上外側の涙腺から分泌される液体。常には少量ずつ分泌されて眼を湿し、かつ洗う役目があるが、精神感動や諸刺激によって分泌が盛んになる」(広辞苑)

この定義の前半は、生理学的な涙ですね。つまり、眼球(角膜・結膜)の保護や栄養補給を目的として常に少量、流されている、ということです。

これは、まあ、ヒトの体はよくできたもので構造上、そうしたことが自然に行われている、ということですね。

人さまざまな感情による涙

不思議なのは、定義の後半にある、感情によって流される涙、です。

悲しいとき、悔しいとき、嬉しいとき、あるいは体のどこかが痛いとき・・・など、私たちは泣いて涙を流します。

〈泣く〉=「精神的・肉体的の刺激に堪えず、声を出して涙をながす」(広辞苑)

これは普通と解釈していいかと思われますが、一方、同じ状況下にあっても、それを受け止める人の感情が様々な場合、泣く人と泣かない人、涙の量が多い人と少ない人、が出てきます。

資料によると、感情によって流される涙は、上まぶたの耳側にある主涙腺から分泌されるのだそうです。ちなみに生理学的な涙は、上下まぶたにある副涙腺から分泌されているとのことでした。

そして・・・主涙腺から分泌される感情による涙は、感情をつかさどる脳の前頭葉が指令を出しており、泣く人、泣かない人、が出てくるのは、前頭葉の感じ方が個々、異なるためなのだそうで、このあたりが、面白いですねェ、人の神秘といいますか、未知の部分なのだそうです。

長い間、スポーツを通した勝負の世界に身を置いてきた、私を含むスポーツ記者たちは、選手たちのさまざまな涙に接してきました。

勝利の際の感涙にも、勝って当然のエリートが流す涙と苦節の人が流す涙とでは、前頭葉の刺激のされ方がまったく違うことでしょうし、それは敗者にもいえることです。

涙を流すということは、その涙が嬉しいときの涙にしろ悲しいときの涙にしろ、高ぶった感情によって内部にたまったストレスを外部に吐き出す、という意味合いがあるのだそうです。

なるほどねェ。そう言われてみると、泣いた後は、泣く前にあったものが消えて、なぜか気持ちがスッキリしているようにも思えます。

・・・であれば、今、泣いている人に対しては、気が済むまで思い切り、泣かせてあげるほうがいい、ということのようです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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