早春の「妙本寺」周辺を歩く

何となく春めいてきた3月某日、鎌倉好きの友人たちと「ちょいと(鎌倉を)歩いてみようか」ということになり出掛けました。

早春の鎌倉散策ねェ。そういえば、私、高校(神奈川県立鎌倉高校)時代は、今、振り返れば、まったく“柄にもなく”なのですが、実に「地歴部(地理・歴史研究部)」という、どちらかというと“ネクラ”なサークル活動に熱中していたものでしたっけ。

が、その割には、書物や地図の類を机の上で読みふけるばかり、あまり歩いていなかったなァ、などと思い出し、では・・・と今回、友人たちのために選んだのは、鎌倉駅周辺のお手軽コースとなりました。

正午、鎌倉駅東口(鶴岡八幡宮側)の改札口で待ち合せます。駅前はバス、タクシーがせわしなく出入りするロータリー。改札口周辺は、外国人観光客や中学生のグループも多く、ホント、ここは平日・休日を問わず、にぎやかになったものです。

駅を背にロータリーを真っ直ぐに抜けると鶴岡八幡宮に向かう若宮大路にぶつかります。

左方向が鶴岡八幡宮、右方向は材木座海岸-。

信号を渡ると正面にあるのが、その昔、鎌倉に来るたびにのぞいた老舗の「島森書店」。その右隣に鎌倉郵便局があり、そこの角道を左に曲がるとすぐ、右側に「本覚寺」(鎌倉市小町)があります。

この本覚寺は、日蓮宗のお寺です。というより、私たちには(というより「地歴部」時代の私にとっては)鎌倉七福神の「えびす(恵比寿)さま」のお寺、といったほうが、いまだにピンとくる感じです。

境内にデンと腰を据える、樹齢百年と言われる「サルスベリ」の巨木に感心しつつ、裏側に位置する入り口を出るとすぐ、滑川に架かる小さな「夷堂橋」があります。

日蓮宗の本山と比企一族の悲劇

ちなみに七福神の「恵比寿」は「えびすさま」を意味しますが、この橋に命名された「夷堂橋」にある「夷(えびす)」は「荒々しい武士。特に京都人が東国武士をさしていった語」(広辞苑)とありました。いかにも虚飾がない鎌倉武士ふうですね。

その橋を渡って直進すると、その先に見えてくるのが、今回の散策のメーン・テーマでもある、ぜひ、見ておきたかった「妙本寺」(鎌倉市大町)です。

ここはいいですねェ。山門(総門)の前に開ける広々としたアプローチ。境内に入るとそこは、鎌倉駅から徒歩で約10分弱程度の市街地と隣接するエリアにもかかわらず、祇園山に囲まれて騒音が一切、遮断された荘厳な雰囲気に包まれています。

日蓮宗の本山であるこのお寺は、鎌倉時代、源頼朝に使えた御家人・比企能員(ひき・よしかず)一族(比企の乱で北条氏の大軍に滅ぼされた悲劇の一族)の屋敷があった地として知られています。

境内でひときわ目立つ「日蓮上人像」は、その前でつい、写真を撮ってみたくなるところ。そこで出合った、カメラを首から下げた方は、お隣の逗子から足を延ばして・・・ネ。ここはいい場所です、いつ来ても落ち着きます、と話してくれました。

こちらも、日ごろのせわしい気持ちがなくなり、落ち着いた気分で静寂の中に身を置くことができました。

妙本寺を出て、寺を取り巻くように続く小道を歩き、やがて見えてくる「八雲神社」の裏手から「祇園山ハイキング・コース」へと進みます。

軽い気持ちで足を運んだハイキング・コースでしたが、雑木林の中、結構きつい上り坂が続き、息を切らしながら上り、そして下り、コースの終わりが近づいたところに「北条高時腹切りやぐら」があります。

この周辺は「鎌倉幕府終焉の地」です。新田義貞軍に攻め込まれた北条一門の敗戦。高時の自決-。

私たちの“お手軽散策コース”は、最後の最後に身の引き締まる思いをさせられました。

午後3時ごろ-。鎌倉駅前にたどりついて遅い昼食です。蕎麦店に入り、ビールで乾杯! なかなかいい時間を過ごした一日になったね、と皆、納得の様子でした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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