プロ野球シーズンの開幕に際して・・・

桜の季節到来! に足並みを合わせるように3月27日、プロ野球セ・パ両リーグが一斉に開幕しました。

プロ野球ファンとっては待望の幕開け。これからのシーズン、ワクワク・ドキドキの日々が続くことでしょうね。

さて・・・その熱戦を伝える新聞各紙などメディア用の記者席は、球場によって違いはあるものの、だいたいバックネット裏に設置されています。正面と左右が見渡せる位置ですね。

記者席周辺は、左右は空いていますが、正面にバックネットがあり、さらに上部にかけて防球ネットが張られています。

記者たちは戦況を観ながら、それをスコアブックに記入するため、下を向く回数が多いのですが、ボールから目を離しているとき、打者のファウルチップなどでネット目がけて飛んでくるボールがあると、その勢いの激しさに思わず、ハッとして、ネットがあるにもかかわらず、顔をそむけたり体を避けたりする動作をしてしまうことはしばしばあります。

もし、あれがまともに当たったら・・・かなりの重傷を追う可能性があるだろうなァ、と怖ささえ感じる打球の勢いです。

さて、プロ野球を観戦中の観客にファウルボールが当たり、失明したことにより、損害賠償を求めた訴訟の判決がこのほど下され、球団などに約4190万円の支払いを命じる、という出来ごとが起きました。

新聞報道によると2010年8月、札幌ドーム(札幌市)の内野席で日本ハムの試合を観戦していた札幌市内在住の30代女性の顔をライナー性のファウルボールが直撃、女性は右顔面骨骨折、右眼球破裂の重傷を負い、右目失明に至りました。

ファウルボール訴訟の賛否

札幌地裁が出した球団側に賠償を命じる判決は、同種の訴訟では初めてとみられており、長谷川恭弘裁判長は、判決理由として〈球場の内野席とグラウンド間のフェンスは高さ約2・9メートルで、その上に防球ネットなどがなかった〉ことを挙げ〈球場の設備は安全性を欠いていた〉としました。

右目の視力を失った30代女性にしてみれば、それこそ賠償金の金額などでは済まされない悲劇が、楽しかるべきプロ野球観戦で起きてしまったわけですが、この判断はなかなか難しい問題ですね。

私がスポニチ本紙でプロ野球を担当していた時代、そうしたことに関するアクシデントは“自己責任”なのだ、と厳しく教えられていたし、主催球団側は確か、観客に対しても“責任を負わない”旨を告知していたと思います。

ちなみに2008年5月、クリネックススタジアム宮城(現・楽天Koboスタジアム宮城)で楽天vs西武戦を観戦中、ライナー性のファウルボウルを右目に受けて視力が低下した男性観客が、損害賠償を求めた訴訟を起こしましたが、男性観客側が敗訴しています。

例えばプロゴルフのトーナメントで打球がギャラリーに当たった場合、それは完全に当たったギャラリーの“自己責任”として処理されます。

広大なトーナメントのコースに防球ネットなどを張り巡らすわけにはいかないし、ギャラリー自身が常に打球の行方を注意しておくことは、当然といえば当然の、これも観客マナーの範囲かもしれません。

同様の注意が、プロ野球観戦にもあてはめられるということですが、安全性を追及してプロ野球にしろプロゴルフにしろ、ゲーム本来の面白さをなくしてしまうのか、ゲーム本来の面白さを優先させるたには多少の危険性を認識してほしい、とするのか、ということではないでしょうか。

いよいよ始まったプロ野球の2015年シーズン-。

一番安全なのは、テレビの前! なんてことになっては寂しすぎます!
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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