鳥肌が立つ! 戦慄のオーガスタ

大会を中継するTBSテレビの解説を務める中嶋常幸プロが、思わず「寒いっ!」と声を高め、そのあと「ウ~ン、ゾクゾクするね~」と続けました。

USPGAツアーの今季メジャー第1戦「マスターズ」(米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)最終日(4月12日=日本時間同日夜)の戦い。首位を走るジョーダン・スピース(米国)が、13番(パー5)で第2打をピン上約2メートルにつけたときのことです。
(試合はTBSテレビの生中継で観戦)

1打に対して〈ゾクゾクっと鳥肌が立つような“寒さ”の感じ方〉-独特の表現は、最終日のバックナイン、勝負がかかったマスターズの息詰まる戦いを知っていればこそのことでしょう。

実際、この“鳥肌が立つ”ような、緊張感あふれる展開は、松山英樹(23=LEXUS)にこそ、当てはまるものでした。

最終日、通算5アンダー(10位タイ)でスタート、追撃を開始します。が、前半アウトはパーを拾いまくる我慢のゴルフ、8番でやっとバーディー(通算6アンダー)を奪い、上向きとなってバックナインへと向かいました。

優勝の可能性を持った東洋からの刺客

松山が第3日までの54ホール、アンダーパー(71、70、70)をマークしながらも、不満顔を続けたのは、最終18番の出来の悪さ(ボギー、パー、ボギー)など“後味の悪さ”が胸につかえていたのかもしれません。

という意味では、最終日、やっと飛び出した“松山らしさ”-サンデー・バックナインの爆発! でした。

10、11番の連続バーディーで通算スコアを8アンダーに伸ばします。気合が入り、中嶋プロだけでなく、観る側にも〈鳥肌を立たせた〉のは13番(パー5)のイーグルです。第1打を右サイドの林に浅く入れたものの、第2打がピン左約5メートルにオン。これを沈めて一気に通算10アンダー、4位グループに割り込みました。

過去、マスターズでの日本人最高位は、2001年の伊沢利光、2009年の片山晋呉がマークした、ともに通算10アンダーの4位です。

14番以降、17番までパーを続けた松山には、ミスしないでくれ、ボギーを叩かないでくれ、出来るならもうひとつ上に行ってくれ、ハラハラ・ドキドキ、祈るばかりの気持ちとなりました。

そして最終18番・・・フェアウエー、ほぼセンターからの第2打(残り約162ヤード)をピン上3メートルにつけ、これを沈めて通算スコアを11アンダー(この時点で4位タイ)としてホールアウトします。

その後、並んでいたR・マキロイ(英国)が、18番でバーディーを奪い、通算12アンダー(単独4位)としたため、松山は5位となりましたが、やっと出た60台のスコア、ボギーなしで1イーグル、4バーディーの6アンダー「66」に松山も笑顔を見せていました。

ホールアウト後、テレビのラウンドリポーターを務めた芹沢信雄プロの質問に松山が答えました。

〈最後にやっとでしたが、今日のようなプレーを4日間出来ないと優勝はないし、それが出来ることをこれからの目標としたいですね〉

今年の残りのメジャー大会、さらに出場権をしっかりと獲得した来年のマスターズでの戦いが楽しみとなり、また日本人の悲願でもあるマスターズ優勝の可能性を秘めたプレーヤーが間違いなく出現したことも確かでした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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