“ゴッド・レフト”の快勝に続け!

あれだけ“いい仕事”を見せつけられては、こちらも気合を入れざるを得ないでしょうね。

4月16日、文句なしの快勝で8度目の防衛に成功したプロボクシングWBC世界バンタム級王者・山中慎介(32=帝拳)と“こちら”は4月22日、世界3階級制覇を狙う元世界2階級制覇王者の井岡一翔(25=井岡)です。

山中のV8戦は凄かったですねェ。井岡を発奮させるには十分過ぎるほどの完ペキな戦いでした。

振り返ってみましょうか。

相手の同級7位ディエゴ・サンティリャン(27=アルゼンチン)は、23戦全勝(15KO)の戦績を誇る無敗挑戦者です。数字を見る限りでは“強者”ですが、戦前の評価は、母国アルゼンチンを出たことがなく、データがあまり整っていない分、いまいちよく分からず、全体像がボヤけたイメージでした。

こんな相手に山中が取った作戦は、伝家の宝刀“神の左”を生かすための「右」でした。

この右は凄かったですね。初回、様子見から入ったサンティリャンに山中の右ジャブが、ブンブンと繰り出されます。2回も右の嵐! 3回は右からの強烈な左を炸(さく)裂させ、早くもサンティリャンは出血してしまいました。

山中と戦う選手は、誰だって山中の左を研究し尽くします。それでも当たる左-。

井岡は正念場の3階級挑戦!

ジムの先輩であり元世界王者の浜田剛史氏が言いました。

〈(サンティリャンは)低い姿勢で腰を引き気味にして、まともに(左を)もらわないような工夫は見られましたね。その態勢から中に入りたかったと思うが、山中のあの右で完全に動きを止められてしまいました〉

そうなればサンティリャンは、自分のボクシングができず、山中の支配下に置かれ、ションボリしてしまいます。4回の公開採点は、3人のジャッジが、いずれも40-36で文句なしに山中。後はファンが望む“ゴッド・レフト”でいつ、どう倒すか! という期待だけとなりました。

ボクシングの世界戦12ラウンド、概して7、8回にヤマ場が来ます。中盤の後半は、戦う2人に疲労が蓄積されて胸突き八丁となるから、なのでしょうね。だいたいここで前に出たほうが勝利への道を築きます。

そういう見方をすると、6回にダウンを奪われたサンティリャンは7回、もう最後の力で開き直るしかありません。

山中が攻めます。接近! 右アッパーを一撃。ガードが空いたところに凄い! 左ストレートがグシャッ! 尻もちをついたサンティリャンはここで終わりました。7回36秒のKO劇でした。

さて・・・2015年最初の世界戦でいい流れをつくった山中の快勝を受け、それから6日後に登場する2番手の井岡、IBF世界ミニマム級王者・高山勝成(31=仲里)は、どんな試合を見せてくれることでしょうか。

井岡は2014年5月、世界3階級制覇を懸けてIBF世界フライ級王者アムナト・ルエンロン(タイ)に挑戦しましたが判定負け、プロ15戦目の初黒星で涙を飲んでいます。

その悔しさを胸に再起。2戦を経て今回の2度目の挑戦に至っています。

相手のWBA世界フライ級王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)は、元WBA世界ライトフライ級王者の世界2階級制覇王者。現在のWBA世界フライ級王座は、正規王者となって6度の防衛に成功している実力者です。

難敵に挑む井岡にとって、失敗は2度繰り返せない正念場の試合となります。

が、何としても山中に続け! ここで負けてもらいたくない気持ちですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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