今年のGWは「Great War」

プロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(35=ワタナベ)が5月6日、東京・大田区総合体育館で10度目の防衛戦を行います。

オオッ! 内山が5月に! と思うファンの方々も多いことでしょう。

そうです。昨年は大みそかの1試合(イスラエル・ペレス戦=○9回終了TKO)のみ。内山が5月に出陣するのは、2013年5月6日(ハイデル・パーラ戦=○5回KO)以来、2年ぶりのことなのです。

ちなみに過去23戦、内山の5月の戦いは3度(全勝)だけとなっています。

昨年大みそかの試合を終えて内山は「来年(2015年)は、3試合はやって収入増にしたい」と切実に? 語っていましたが、5月の今季初戦は“収入減”を取り戻す、待望の戦い? にもなりそうです。

そうしたことを含めて今年、内山の周辺には、これまでとはちょっと違う変化がありました。

ファンの皆さんは、既にご存知のことと思いますが、WBA(世界ボクシング協会)が2月21日(日本時間同22日)付で、内山を「スーパー王者」に昇格させたのです。

スーパー王者は、WBAが01年に創設したものですが、認定の対象は〈王座を5~10度防衛した正規王者など〉とされており、内山の場合は、10年5月の初防衛から昨年まで、5年間で9度防衛した実績が評価されたようです。

スーパー王者vsムエタイ300戦男

WBAの世界ランキングを見渡すと、スーパー王者はスーパーウエルター級にフロイド・メイウェザー(米国)、ミドル級にゲンナジー・ゴロフキン(カザスフタン)、ヘビー級にウラジミール・クリチコ(ウクライナ)ら、そうそうたる面々が名を連ねており、内山もついにこうしたグループに加わったのだなァ、と感慨深くなります。

とはいえ、昨今のプロボクシング界は、王者の乱立が、分かりにくさもあって、批判の対象になっており、内山にしてもスーパー王者に昇格すれば、空位となる正規王座が争われて新正規王者が誕生するわけで、統一志向の強い内山としては、そのあたりがもうひとつ、スッキリしないのではないかと思います。

10度目の防衛戦と言うべきなのか、あるいはスーパー王座の初防衛戦と言うべきなのか、5月6日の戦いは、それなりの難敵が刺客としてリングに上がってきます。

ジョムトーン・チューワッタナ(25=タイ)-。

といえば、内山へのチャレンジが決まったことで東洋太平洋スーパーフェザー級の王座を返上した男、今年1月の金子大樹(横浜光)に判定勝ちして東洋太平洋王座のV4に成功した男、そして・・・金子といえば13年12月31日、内山と戦って10回にダウンを奪って苦しめ、判定まで粘った男、その金子に完勝したジョムトーン・・・。

・・・と、ムエタイで300戦以上! のキャリアがダテではない、危険なチャレンジャーです。

この試合の前、5月1日には、同じ東京・大田区総合体育館でWBC世界スーパーフェザー級王者・三浦隆司(30=帝拳)が4度目の防衛戦を行います。

三浦にしても内山にしても、点と点がいずれは線で結ばれる可能性を秘めた、ともに負けられない大事な戦いです。

5月2日(日本時間同3日)に控えるフロイド・メイウェザー(米)vsマニー・パッキャオ(フィリピン)の歴史的決戦を含め、プロボクシング界のGWは「Great War」と名づけたくなるほど緊迫感あふれるものとなりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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