「現役続行」は厳しい道となるか?

「現役続行」を正式表明(5月18日)したフィギュアスケート女子・浅田真央(24)の表情からは、それを報じるテレビの画面を通しても、晴ればれ、スッキリ! が伝わってきました。

昨年3月下旬、ソチ五輪後に開催された世界選手権で優勝。「やり切った」という思いで同5月19日、休養宣言へと至りました。

それから1年-。

その間、現役か引退か「ハーフ・ハーフ」で揺れ動き続けた気持ちは、ついに「100%復帰」に向かい、自らやっと、迷いを断ち切れたことが、その晴ればれ、スッキリ! の表情をつくっていたのでしょう。

それはそれで喜ばしいことであり、銀盤に再びあの華麗な舞いが戻ってくることで、皆が「真央ちゃん、お帰り!」と大歓迎の気持ちでいっぱいのことでしょう。

とはいえ・・・1年間のブランクの末の復帰が、それほど簡単であるはずもなく、そのあたりのプラス・マイナスは、どんなところにあるのでしょうか。

ジャンルは違いますが、以前、約3年間のブランクの後に復帰を決意した元世界王者のプロボクサーについて、スポニチ本紙の世界戦評論でおなじみの浜田剛史氏に聞いたことがありました。今回の浅田の復帰と共通項がありそうなので再録してみましょう。

24歳が下した勇気ある決断!

-3年間は長い。復帰をどう思いますか?

浜田氏「復帰したことが、良かったのか悪かったのか、は試合の結果次第でしょうね。ボクサーの進退に関して言えば、自分の“納得度”が尺度になります。つまり、自分に納得できるなら引退するだろうし、納得できずに悔いが残っているなら“もう一丁”となります。要は、燃え尽きたか、いないか、ですね」

-復帰戦でのポイントは?

浜田氏「ブランクの間をどう過ごしていたかでしょう。3年間は長いですよ。私は2年1カ月のブランクがあったとき、これは試合が組まれては流れるということが3回あり、ブランクが出来たのですが、減量を含めて臨戦態勢は出来ていたつもりでしたが、それでも試合勘に微妙な違いが生じましたね」

-ブランクにプラス面があるとしたら?

浜田氏「例えば、引退した選手がトレーナーなどを経験し、ボクシングを一度外から見た後に復帰して成功するケースもあります。これは、選手として戦いの渦中にいたときは見えなかった、自分以外の周りが見えて成長する、というケースですね。何ごとも、俯瞰(ふかん)して見られるようになることは大きいです」

-目標は世界王座復帰ですが。

浜田氏「達成すれば脱帽するしかないですね。だが、そんなに簡単な世界ではないですよ。パンチを打つ、パンチをよける、それが微妙に違えば、すべてが違ってきます。厳しい道を選択したことは確かでしょうね」

どうでしょうか。結構、浅田の復帰と重なる部分があるのではないでしょうか。

ブランク中は、スケートから離れたいと思いながらも、何かと接触が多く、ゼロとはならなかったようです。が、一番の問題は、浜田氏が最後に指摘した部分-そんなに簡単な世界ではない、はプロボクシングでもフィギュアスケートでも同じでしょう。

ソチ五輪後に改正されたルールとか、浅田自身が言う「昨年の世界選手権のレベルに最低、そこまで戻さなければ復帰できないと思っている」ことなどは、並大抵のことではないでしょう。

復帰初戦は、9月下旬の中部選手権となる見通しですが、浜田氏の言葉を借りるなら、そこでの結果が、復帰したことの良し悪しを決めることになりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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