「杉本寺」から金沢街道沿いの寺をのぞく

鎌倉散策シリーズ第2弾の「『長谷』から『北鎌倉』へと歩く」(5月9日付掲載)を読んだ鎌倉好きの友人からメールが入りました。

〈読んだよ。読んだらまた、鎌倉を歩きたくなった。都合はどう?〉

・・・ということで初夏の心地よい気候に恵まれた5月20日正午、鎌倉駅東口(鶴岡八幡宮側)改札口で待ち合わせとなりました。

駅周辺は、外国人観光客たちも多く、相変わらずのにぎやかさです。特にこの日は、小学生のグループが楽しげに、ワイワイ・ガヤガヤと目立ちました。

さて、私たちの今回の行く先は、苔むした石段の味わいと十一面観音で人気の「杉本寺」(神奈川・鎌倉市二階堂)です。

駅前のバス発着場から京急バスの「鎌23」「鎌24」「鎌36」系統のいずれかに乗ると、バスは「段葛」に沿った若宮大路を鶴岡八幡宮に向かい、突き当たり(八幡宮前)の信号を右折して金沢街道を走り、駅前から約10分程度で「杉本観音」のバス停に到着します。

そこで下車。すぐ左手にこの季節、清々(すがすが)しい新緑に覆われた石段があり、それを上って、山門をくぐったさらにその上に本堂があります。

私はこの杉本寺が好きで高校時代、数回訪れたことがありますが、当時は山門から本堂へ向かう石段は通行できていましたが、今は〈通行禁止〉となっており、その脇に歩道がつくられていたことが、時代の流れを感じさせました。

「杉本寺」での失望、そして親切

時代の流れといえば、拝観料の徴収(大人200円、小人100円)も、その表れでした。誰もが、思い立ってふっと立ち寄り、下駄の音を鳴らして石段を上り、境内のいい雰囲気に浸ることができるのが、かつての杉本寺でしたが、ここも今は有料となっていて残念でした。

鎌倉最古の寺とされる杉本寺の本尊・十一面観音は、資料によると、行基菩薩がここに観音様を置くために自ら彫刻した(3体のうち1体)とのことです。

寺の入り口に立っている由来を記した看板に「一刀三礼」という言葉があり、拝観料の徴収係の男性に意味を聞いたところ、なぜかつっけんどんに、そんなことは何だか分からない、と冷たい返事をされました。

かつての杉本寺の素朴な良さを知っているだけに〈ここも観光地化され過ぎたか〉と嘆きたい、失望の気持ちになりましたが、寺を後にするとき、その男性は、調べてくれたのか「刀(ノミ)を一つ入れるたびに3度の礼をした、ということだそうです」と説明してくれました。

この親切なひと言で、まだ昔が残っていたかと、どこかホッとした気持ちになりました。

杉本寺の階段を下りて後にし、左折して金沢街道をテクテクと歩き、2つ目の信号を右折したところに臨済宗建長寺派の寺「報国寺」(神奈川・鎌倉市浄明寺)があります。

もっとも、ここは裏手に広がる「竹林」(「竹の庭」拝観料200円)と言ったほうが通りがいいのではないでしょうか。

どちらかというと、荒々しい杉本寺-鎌倉のもののふ(武士)ふうに対し、こちらは隅々まで手入れが行き届いていて、京都の公家ふうの感じです。「竹の庭」も見応えがありますが、休憩所となっている中庭の枯山水も、心を落ち着かせて気持ちの良い場でした。

この2カ所を観てほぼ、今回の目的は達成されましたが、ついでに近くにある「旧華頂宮邸」の木造洋館とフランス式庭園を見学、さらに鎌倉五山の第5位にあたる「浄妙寺」(神奈川・鎌倉市浄明寺)を軽くのぞいて帰路、鎌倉駅へと今度は徒歩で戻りました。

気候の良さもあって、汗ばみながらの約3時間ほどの寺めぐりは、心が洗われるような心地よさに包まれました。

が、本当の目的? はコレ! かもしれませんが、締めは、鎌倉駅前の蕎麦店での“飲み”です。

ビールをグビグビッ! 日本酒だ! 焼酎だ! と皆、だから鎌倉はいいネ、また来ようネ、と笑顔でした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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