今夏もまた・・・「海の家」問題

日課にしている(・・・というより“日課にしたい”ですかねェ)ウォーキングの、私のいつものコースは、自宅近くの江ノ島(神奈川・藤沢市)から茅ケ崎市へと至る、湘南海岸沿いの道、往復約10キロです。

日々、せっせと歩いていると、同じ海岸でも、目に入ってくる風景が、季節によってさまざまに変化して行くことを感じます。

にぎやかな夏場から、静けさを取り戻す秋・冬(湘南海岸はこの季節が一番美しいですね)を経て、やがて梅雨に入る前のこの時期になると、毎年のことながらまた、6月下旬から7月にかけての「海開き」の準備が始まります。

ブルドーザーによる砂浜の整備、そして夏場に林立する「海の家」の土台づくり・・・などが開始されるのも、だいたい今の時期からでしょうか。

とともに毎年、繰り返して問われるのが、海岸を訪れる人たちのマナーの問題、そして昨今は、海岸は誰のもの? をめぐる行政と海の家業者の対立です。

今年の5月は、さわやかな好天続きだったこともあり、週末には「BBQ」族が目立ちました。夏場の「BBQ」は、所定の場所が厳しく指定されていますが、この時期はまだ、規制が緩いとはいえ、海岸に面した道路の端など、こんなところで! と思うところで煙が上がったりしています。

驚かされるのは、少なくとも5年くらい前までは、ノンビリと日光浴が出来ていた場所が今、すっかり「BBQ」族に占領されてしまっていることです。

当然、大量のゴミ類も出るわけで、それがすべて出した人たちによって処理されているかというと、そうではないところに公共マナーの欠如を感じてしまいます。

事実、海岸近くに住む家の方から、家の前にゴミ袋が置かれていた、などという愚痴も聞かれたりしました。

海は誰のものですか?

夏場の「海の家」に対する、このところのさまざまな規制は、湘南海岸の片瀬西浜海水浴場の一部海の家が行っていた、大音響お構いなしで水着姿の男女が踊りまくる“海の家のクラブ化”に端を発しています。

これは私も実際、目にしていますが、地元住民はこの光景に異常を感じ、家族連れの海水浴客などはまず、近づくことが出来ないでしょう。

これにより、片瀬エリアの海水浴場は、行政の要望を受けて業者の自主規制という形で「音楽の全面禁止」や「入れ墨の露出を控える」などが行われました。

・・・が、人々は“こんな海岸はつまらない”と、お隣りの鎌倉市や逗子市の海水浴場に流れます。

そこで勃発した暴力団関係者による殺人事件(2013年7月=逗子海岸)や飲酒によるケンカ沙汰など・・・そうした不祥事を受けて逗子市は2014年、騒音の規制はもちろん、音楽イベントの禁止、海の家の営業時間を午後6時半までとするなど「日本一厳しい条例」で平穏な海水浴場の回復に取り組みました。

さて・・・近づく今夏、状況はどうなることでしょうか。

先に一般紙の神奈川県版で、海の家の規制強化をめぐる鎌倉市と海の家業者の激しい攻防、が報じられていました。

記事内容は、海の家の閉店時間に関して「鎌倉市午後8時半まで」「海の家午後10時まで」をめぐる対立、とのことでした。

治安を優先させれば、利用客減など海の家業者に打撃を与え、治安を緩めれば、健全な海水浴場が損なわれる、という攻防の中、折り合いをどこでつけるのか、という難題がまた、今年の夏の大きなテーマとなりそうです。

が、私たちが求める海は、私たちが子供のころ、朝起きて、顔を洗う代わりに、シャワーを浴びる代わりに、海に飛び込んでひと泳ぎしたっけ・・・という、ノンビリした海です。

時が流れ、それは無理としても、海岸は誰のもの? を誰もが常に考えていたいものですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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