「GGG」のケタ外れの強さ!

プロボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者(WBC世界同級暫定王者)ゲンナジー・ゴロフキン(33=カザフスタン)の試合は、できるだけ観ておきたい、注目していたい、と思っています。

ロンドン五輪ボクシング(ミドル級)金メダリストの村田諒太(29=帝拳)が、プロでも世界を狙うクラスだからです。

が、5月16日(日本時間同17日)に米カリフォルニア州イングルウッドで行われた、ゴロフキンのWBA王座14度目の防衛戦(試合はWOWOWが5月17日午後9時から放送)を見逃してしまいました。

ウ~ン、残念! と思っていましたが、5月24日の日曜日朝、たまたまテレビのチャンネルをWOWOWに合わせたところ、再放送をしていてくれて、これはツイている、私に観ろよ、といってくれているのだな、と感謝しつつ、この「GGG(トリプルG=グレート・ゲンナジー・ゴロフキン)」の“敵なし!”の試合を見逃さずに済みました。

そんなこんなでちょっと、掲載のタイミングがずれてしまいましたが、この試合を振り返ってみましょう。相手はWBA世界同級2位のウィリー・モンロー・ジュニア(米)です。

滑り出し、軽快な動きで早くも追い込んだゴロフキンが、2回にその威力を見せつけます。

スパッと打ち込んだ左フックで最初のダウン。さらに今度は追い打ちの右フックで2度目のダウンを奪いました。

モンローは、やっとしのぎ、ゴングに救われた形で命拾いしたラウンドとなりました。

まあ、もう序盤で決まりかな? と思わせたのは、ゴロフキンの詰めの上手さ、相手を圧するパワーの凄さが、ここで見えてしまったからでした。

村田の前途にミドル級の厚い壁

ところが、モンローが意地の健闘を演じます。4回、ゴロフキンの足が止まり、リズムにも異変が生じ、押し込まれてモンローのパンチを浴びるなど、アレレッ! ひょっとしたら? といったスリリングな攻防になりました。

続く5回も同様の展開。WOWOW「エキサイトマッチ」の解説陣でおなじみの元世界王者・浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)も、ゴロフキンの突然の異変に首をかしげる様子です。

〈2回の2度のダウンを奪って気が緩んだ・・・ということもないでしょうが、ちょっとおかしいですねェ〉

といった感じです。

しかし、それも“一瞬”のこと。6回はまた、本来の圧力でモンローの前進を止め、激しい連打で追い込み、モンローがたまらず倒れたところでレフェリーがストップをかけました。ゴロフキンの6回45秒、TKO勝利です。

試合後のリング上でゴロフキンが叫びました。

〈いいショーを見せることができた。ドラマチックなショーができたことは彼(モンロー)のおかげだよ!〉

インタビューアは、4、5回の攻防をしつこく追及します。

「あれを見た他の選手たちに、ゴロフキンにもパンチを当てることが出来るのだと思わせてしまったのでは?」

そんな質問を無視してゴロフキンが言い放ちます。

〈ボクは彼にチャンスを与えたのさ。ショーを盛り上げるためにね〉

いやはや、さすが14度目の防衛戦を14連続KO勝利で飾ったスーパースターならではの余裕といった感じ。次戦の候補選手としては、WBC王者ミゲール・コット(プエルトリコ)やスーパーウエルター級のサウル・アルバレス(メキシコ)らの名前を上げていました。

こうした「GGG」の試合を観てしまうと、つくづく思うのが、ミドル級の世界最前線に集まる選手たちのケタ外れの強さです。

五輪金メダリストといえど、村田がゴロフキンを標的にするのは“無謀”とさえ思えてしまい、この人との対戦は回避したいところですが、陣営が“世界獲りを今年中に”とするなら、選択をじっくり考えている猶予もありません。

日本人選手にとって「ミドル級」は本当に難しいクラスですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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