バンタム級“頂上決戦”行方は?

さて・・・プロボクシングの話題です。

4月にV8戦を終えてから約3カ月-。WBC世界バンタム級王者・山中“ゴッド・レフト”慎介(32=帝拳)の“次”は誰かな? と思っていたら、とんでもない相手が出てきました。

帝拳ジムがこのほど(7月10日)発表した山中のV9戦の相手は、何と前WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(30=パナマ)でした。

試合は今秋9月22日、東京・大田区総合体育館で行われます。

エ~ッ! モレノとやるの? モレノといえば2008年5月、ウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)からWBA世界バンタム級王座を奪取後、同王座を7度防衛。スーパー王者に昇格してからも5度防衛、と通算12度の防衛。昨2014年9月、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との防衛戦で不運な負傷判定負けを喫し、王座を明け渡したものの、誰もがすぐに復権を確実視する実力者であることは間違いないところでしょう。

よりによってこんな相手と!

山中の前試合、4月16日のV8戦(大阪府立体育館)を振り返ってみましょう。

無敵“ゴッド・レフト”の勇気の示し方

2014年10月のV7戦、スリヤン・ソールンビサイ(タイ)に手こずり(判定勝ち)世界戦6連続KO勝利の日本記録を逃した山中は、V8戦の相手ディエゴ・サンティリャン(アルゼンチン)に悔しさをぶつけます。

無敗の挑戦者を“神の左”で2度ダウンさせ、7回36秒KO勝ち、強さを見せつけた勝利でした。

試合後、焦点は“次は誰?”となります。山中自身は「もっと注目される試合がしたい」とビッグマッチを熱望。他団体との統一戦、ラスベガス(米ネバダ州)進出も視野に入れて“上”をにらみました。

より強い相手を求め、あくまで高みを目指す山中の意向を受けて、まず考えられるのは他団体王者との統一戦でしたが、山中が安定政権を築くWBCとは対照的に他の3団体の動きが活発化しており、どれかに絞り切れない状態があり、静観が続いたようです。

が、山中は今年6月、米ボクシング専門誌「リングマガジン」が選ぶ「パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強選手)」のトップ10入り(9位)を果たしており、既に世界が注目する選手となっています。

であれば、防衛戦はただ回数を重ねるのではなく、誰とどんな試合をしたのか、が問われる一段上の域に入ってきました。

もっとも、この傾向は、山中だけでなく、日本も4団体を承認して世界王者が増える中、誰もがこの意識を持たなければならない時代を迎えたということでしょう。

その意味では、元WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳=引退)が開いた、例えばノニト・ドネア(フィリピン)との対戦実現などの道を、山中が継承しているともいえるのではないでしょうか。

マッチメークの勇気、それを受けた山中の勇気-。

目下、無冠のモレノとはいえ、事実上の統一戦、バンタム級の2強戦士による頂上決戦は、予想もつかない凄い試合となりそうな気配です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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