×○×のパット・・・次は○の日

丁寧に同じことを「体は」繰り返しているようでも、日々、微妙に「感覚は」違ってくるのでしょうね。メンタル・ゲームのゴルフは、本当に厄介なものです。

USPGAツアーの今季メジャー第3戦「全英オープン」(英国スコットランド=セントアンドリュース・オールドコース)第4日(7月19日)第3ラウンド(R)の松山英樹(23=LEXUS)です。
(大会は地上波のテレビ朝日とゴルフ専門チャンネルのゴルフネットワークが中継)

第1Rでパットに苦戦。が、第2Rは別人のようにパットが好調。その勢いをキープしたかった第3Rではまた、パットで苦戦の日になってしまいました。

思い出します。

かつて若き日の中嶋常幸が、昨日良ければ今日はダメ、と日々変わる感覚を何とかしようと、体をマシーン化するべく何千発もの打ち込みを敢行したことを・・・。

また、青木功が、スイングで最も大事な背筋の感覚を保つため、器具などを使った鍛錬でそこに余計な筋肉をつけないよう神経を遣っていたことを・・・。

ゴルフとはそういうものなのでしょうが、大事な第3R、松山の苦戦を観ていると、こちらまでタメ息交じりとなり、何とかならないものか、と悔しい思い、歯ぎしりしたくなる思い、となってしまいます。

1番からいきなり4連続バーディーで波に乗った第2Rとは対照的に第3Rは、2番でバーディーを奪っても波に乗れず、ジッと我慢のパープレーを余儀なくされます。

こういう展開でボギーが来てしまうと忍耐が切れ、ズルズルと下がってしまうものですが、9番で2個目のバーディー、12番で3個目のバーディーを奪ったのは、松山ならではの精神力の強さだったでしょうか。

この時点で通算9アンダーは、首位グループに2打差に迫っていたのですから・・・。

“聖地”に刻みたい「悔いなき戦い」

しかし、この間に1~2メートルのバーディー・チャンスを外したり、スコアを伸ばせないイライラが内面に蓄積されています。

それが14番、17番のショットを乱してのボギーとなってしまいました。

大雨、強風に見舞われた第2Rとは一転、絶好のコンディションとなった第3Rで各選手がスコアを伸ばす中、松山の、3バーディー、2ボギーの71、1つ伸ばしただけの通算7アンダー、首位グループと5打差の18位タイは、ストレスがたまる内容となったことでしょう。

大会を中継するテレビ朝日のリポーターを務める青木功は、松山のこの結果を「やはり序盤で思うようにバーディーが取れなかったことで我慢を強いられてしまった」と話していました。

が、しかし・・・です。

ふと気がつくことは、青木功にしろ、やはりテレビ朝日のリポーターを務める丸山茂樹にしろ、松山が優勝することを当たり前の基準として、彼のミスを残念がったりしていることです。

私自身、未明まで続くテレビの中継にかじりついたり、この欄で再三、松山を取り上げたりしていることは、知らずのうちに、ああ、松山が優勝するかもしれないな、ということを念頭に置いているからかな? と気づきます。

言い方が適切ではないかもしれませんが、これが他の日本人選手なら、大健闘、大善戦、という評価でことは簡単に済んでしまうかもしれませんね。

ということで松山はもう、大健闘、大善戦、では済まなくなっている選手です。そのために第5日(7月20日)の最終R、大逆転の爆発を期待してしまいます。

第3Rを終えた松山は、テレビのインタビューに、こう答えていました。

〈トップのスコアは、2つ(通算12アンダー)しか伸びていない。5アンダー、6アンダー、もっと必要かもしれないが、それくらいのゴルフが出来れば、もしかしたら行けるかな、とも思う〉

月曜日に持ちこされた最終R。“聖地”セントアンドリュースに悔いを残さず、思い切りぶつかってほしいものです。

〈追記=7月21日午前〉

パットが浮沈のカギを握った今大会。その良し悪しが、×○×ときて、第5日(7月20日)の最終ラウンドは、順番から○だろうと期待されましたが、残念ながらそこまではいかず△どまり。松山は4バーディー、3ボギーの71で追撃ならず、通算8アンダーで18位に終わりました。

1番バーディーで発進。10番までに4バーディーを奪って通算スコアを11アンダーとし、バックナインの爆発を予感させましたが、12番で1メートルを外しボギー。これで流れを逸し、15、16番の連続ボギーで万事休しました。

松山は、結果に不甲斐なさを感じながらも、この悔しい思いを次に生かしたい、と話していました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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