すべてに“熱すぎる”夏-

「コンニチハ~!」「チワ~ッス!」

複数の挨拶が突然、飛んで来ました。

自転車に乗って出掛け、用事を済ませた後、帰り道での出来ごとです。

ビックリして声の主を探すと、丸刈りで日に焼けた高校生と思われる男子6人が、大きなビニール袋を持って道路の清掃をしながら、道行く人々に元気いっぱいの挨拶を投げかけているのです。

このところの猛暑続きで萎(な)えがちな気持ちがシャキッとする清々しさです。

思わず私は「暑い中、ご苦労さま。エラいね~」と声を掛けていましたが、振り返って残念だったのは、自転車に乗っていてスッと通り過ぎてしまったためか、そうしている理由を聞いておけばよかったのに、まったく聞きそびれてしまったことでした。(不覚でした・・・)

全員が丸刈りで真っ黒に日に焼けており、どこかの高校野球部員かな? という印象をすぐに受けました。そこから想像をめぐらせれば、全国高校野球選手権の県大会で敗退した高校野球部員が、あるいは、県大会終了まで“清掃ボランティア”に精を出せ! と言われ、嫌がらずに元気いっぱいにやっている様子にも見えました。

清掃ボランティアの高校生に思う

熱戦を繰り広げてきた夏の高校野球地方大会も大詰めを迎えました。私の出身県(神奈川県)も7月27日に、横浜-桐光学院、日大藤沢-東海大相模、の準決勝2試合が行われ、勝者が翌28日の決勝戦へと向かい、甲子園を目指します。

今夏の第97回全国高校野球選手権大会は、1915年の初開催(第1回全国中等学校優勝野球大会)から満100周年の節目のときを迎えます。

そうした節目を象徴するように地方大会は、西東京大会の早実に話題が集中しました。そうです。16歳の“怪物”1年生・清宮幸太郎一塁手の大活躍ですね。

昨7月26日の決勝戦(東京・神宮球場)では、7回まで東海大菅生に0-5とされながら8回、打者14人の猛攻で8点を奪い逆転。清宮も7点目となる適時打を放ち、勝利に貢献しました。

清宮は、いまさら説明するまでもなく、ラグビーのトップリーグ「ヤマハ発動機」の監督を務める克幸氏を父に持つサラブレッドです。

もちろん前途洋々の道が開けている逸材。この地方大会でも、計6試合で20打数10安打10打点の数字を残しています。

勝負の世界ですから、勝ち負けがあるのは仕方ありません。が、この16歳が活躍すればするほど、清宮にしてやられ、悔しい思いをした敗戦校もまた、当たり前のことですが、あるわけです。

まったく私の想像の範囲で申し訳ないのですが、どこかの学校に負けたどこかの学校の野球部員が、決勝戦が終わるまで、街の道路の“清掃ボランティア”に汗を流していたとしたらどうでしょう。

これも私の想像ですが、もし、指導者が〈勝ち進んでいる学校は、破った学校の悔しさをも背負って戦っているんだぞ。代表が決まるまでお前たちが出来ることは何か!〉とテーマを投げかけていたとしたら・・・。

そう考えたとき、彼らが気持ちよく投げ掛ける「コンニチハ~!」「チワ~ッス!」の挨拶に何か、目頭が熱くなってきてしまいました。

それにしても・・・今年の夏の暑さは、すべてに“熱すぎる”ようですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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